四国管財株式会社|企業名|人本経営企業のベンチマーク|株式会社シェアードバリュー・コーポレーション
四国管財株式会社
四国管財編
久方ぶりに「理念経営実践企業の研究シリーズ」をお届けします。
今回は、価格競争を招く新規顧客開拓をせず、既存のお客様に対する徹底的なCS活動を事業の中核として推進し、顧客との絆を強くする経営を実践し、ビルメンテナンス業において四国No.1の売上を達成している四国管財株式会社を紹介します。
四国管財株式会社 会社概要
設立: 1962年6月27日
代表者: 中澤 清一
資本金: 1,000万円
所在地: 高知県高知市南はりまや町2丁目4番15号
従業員数:600名
経営理念:私達は、自分達の夢の実現の手段として四国管財においてお客様に「笑顔と挨拶と報連相と環境を意識した丁寧な仕事の実践」により自分を含め全ての人々に感動を提供致します。
同社のサイトでは、中澤社長はじめ社員の皆さんの思いがあふれています。どのような会社にしていこうとしているのか、同社のホームページから以下、引用します。
昔、同窓会等で・・・ 「中澤君!もし、今勤めている会社が倒産したら・・・クビになったら・・・退職したら・・・歳をとり働けなくなったら・・・是非ともやとってね。掃除位なら何時でも誰でも簡単に出来るから」と言われる会社でした。しかし、実際に働いている我々はとんでもない!と心で叫んでいました。私は、お客様に心より尊敬され当社の社員とご家族の皆さんが自慢できる会社にしていきたいと思います。キレイ事を言っても行動に整合性が無いと自分の価値は生まれません。存在価値の有る人を育て、こんな会社にしたいです。
今回は、価格競争を招く新規顧客開拓をせず、既存のお客様に対する徹底的なCS活動を事業の中核として推進し、顧客との絆を強くする経営を実践し、ビルメンテナンス業において四国No.1の売上を達成している四国管財株式会社を紹介します。
四国管財株式会社 会社概要
設立: 1962年6月27日
代表者: 中澤 清一
資本金: 1,000万円
所在地: 高知県高知市南はりまや町2丁目4番15号
従業員数:600名
経営理念:私達は、自分達の夢の実現の手段として四国管財においてお客様に「笑顔と挨拶と報連相と環境を意識した丁寧な仕事の実践」により自分を含め全ての人々に感動を提供致します。
同社のサイトでは、中澤社長はじめ社員の皆さんの思いがあふれています。どのような会社にしていこうとしているのか、同社のホームページから以下、引用します。
昔、同窓会等で・・・ 「中澤君!もし、今勤めている会社が倒産したら・・・クビになったら・・・退職したら・・・歳をとり働けなくなったら・・・是非ともやとってね。掃除位なら何時でも誰でも簡単に出来るから」と言われる会社でした。しかし、実際に働いている我々はとんでもない!と心で叫んでいました。私は、お客様に心より尊敬され当社の社員とご家族の皆さんが自慢できる会社にしていきたいと思います。キレイ事を言っても行動に整合性が無いと自分の価値は生まれません。存在価値の有る人を育て、こんな会社にしたいです。
将来のあるべき姿
同社は、十数年前までは働いている社員さんが胸を張って第三者に社名を言いにくい会社だったそうです。しかし、最近ではお客様や周りの方に「笑顔が素敵でイキイキお仕事をされている方が多いですね。」とよく言われるようになったとのことです。
その理由は、経営理念の通り自分の夢=一番大切な事(自分が余命何日と宣告されたときに何が何でもしておきたいこと)が明確になり、毎日を意識しながら過ごされている方が増えたからといいます。将来のあるべき姿としては次のような事が実現できる会社にしていく為に正しい経営をするという決意をしています。
・夢が実現できる会社
・お客様に尊敬される会社
・地元に居て胸を張れる会社
・異業種から尊敬される会社
・同業者に気使わなくてよい会社
・他社が真似できない技術を持った会社
・お客様を選べる会社
・優しさの中に厳しさがある会社
・入社するのが難しい会社
・老後を安心できる会社
・社長や上司と気楽に話せる会社
・他人を元気に出来る会社
・家族が安心できる会社
・家族や知人に勧めてもらいたい会社
・やる気のある障害をもった方が違和感無く働ける会社
・社員さんが持ち家を持てる会社
・定年後(65歳)でも働ける会社
・退職後も関れる会社
・死ぬ時この会社に勤めて良かったと思われる会社
ここまでビジョンがはっきりと描けている会社も珍しいのではないかと感じます。上記の経営理念、ビジョンを達成していくために同社では、ベーシックと呼ぶ価値観共有化フレーズを平成12年に策定しています。「夢を具体的にもつ」「一流の自分」など15の目標が掲げられ具体的にどう行動していくかということが示されています。
四国管財の経営面での大きな特色の一つに、人材育成に対する並々ならぬ取り組みが挙げられます。採用時の研修も徹底していますが、入社後も「TS研修」と呼ぶ教育機会があります。
TSとは、トータルサティスファクションのことでビル・商業施設のオーナー様だけでなく、その建物を利用したり来訪される皆様までもが大切な「お客様」であるという考えのもと、すべてのお客様の満足を高めていくことを目的として研修カリキュラムが組まれています。
「きちんとした丁寧な挨拶」など技術力に加えて、月に4回行われるTS研修では、現場で働くクリーンキーパー(日常清掃を行うパート社員)に対して「笑顔・挨拶・報連相」の大切さを教育しています。お客様とすれ違った時、どれだけ気持ちよく挨拶できるか、施設を利用するお客さまに不愉快な思いをさせない清掃のあり方とはどういうことか、といったことをテーマに躾を身につけさせています。
あえて会社側からPRする新規顧客開拓をしないという同社の生命線ともいえるのが、既存顧客の満足度をいかに向上させるかということになります。実際、同社の最大の特色は、ここでの様々な取り組みにあるといっても過言ではありません。とくにこだわっているのがクレーム対策です。
その理由は、経営理念の通り自分の夢=一番大切な事(自分が余命何日と宣告されたときに何が何でもしておきたいこと)が明確になり、毎日を意識しながら過ごされている方が増えたからといいます。将来のあるべき姿としては次のような事が実現できる会社にしていく為に正しい経営をするという決意をしています。
・夢が実現できる会社
・お客様に尊敬される会社
・地元に居て胸を張れる会社
・異業種から尊敬される会社
・同業者に気使わなくてよい会社
・他社が真似できない技術を持った会社
・お客様を選べる会社
・優しさの中に厳しさがある会社
・入社するのが難しい会社
・老後を安心できる会社
・社長や上司と気楽に話せる会社
・他人を元気に出来る会社
・家族が安心できる会社
・家族や知人に勧めてもらいたい会社
・やる気のある障害をもった方が違和感無く働ける会社
・社員さんが持ち家を持てる会社
・定年後(65歳)でも働ける会社
・退職後も関れる会社
・死ぬ時この会社に勤めて良かったと思われる会社
ここまでビジョンがはっきりと描けている会社も珍しいのではないかと感じます。上記の経営理念、ビジョンを達成していくために同社では、ベーシックと呼ぶ価値観共有化フレーズを平成12年に策定しています。「夢を具体的にもつ」「一流の自分」など15の目標が掲げられ具体的にどう行動していくかということが示されています。
四国管財の経営面での大きな特色の一つに、人材育成に対する並々ならぬ取り組みが挙げられます。採用時の研修も徹底していますが、入社後も「TS研修」と呼ぶ教育機会があります。
TSとは、トータルサティスファクションのことでビル・商業施設のオーナー様だけでなく、その建物を利用したり来訪される皆様までもが大切な「お客様」であるという考えのもと、すべてのお客様の満足を高めていくことを目的として研修カリキュラムが組まれています。
「きちんとした丁寧な挨拶」など技術力に加えて、月に4回行われるTS研修では、現場で働くクリーンキーパー(日常清掃を行うパート社員)に対して「笑顔・挨拶・報連相」の大切さを教育しています。お客様とすれ違った時、どれだけ気持ちよく挨拶できるか、施設を利用するお客さまに不愉快な思いをさせない清掃のあり方とはどういうことか、といったことをテーマに躾を身につけさせています。
あえて会社側からPRする新規顧客開拓をしないという同社の生命線ともいえるのが、既存顧客の満足度をいかに向上させるかということになります。実際、同社の最大の特色は、ここでの様々な取り組みにあるといっても過言ではありません。とくにこだわっているのがクレーム対策です。
クレームは天の声
過去5年のデータでは、お客様の所で事故が発生してから同社への連絡が5分以内、その後の対応は3分以内という結果がでているそうです。
クレームはラッキーコールという合言葉が社内に浸透しているほどに客先でのクレームに対して経営の全神経を注ぐ対応をしています。もはや企業文化になっているといっても差し支えないでしょう。皆さまからいただいたクレームは、問題を発見出来る大きなチャンス、そして改善の機会を与えてくれる宝物だと考えているのです。
どんな小さなクレームにも全力で対応し、お客さまの不満や要望にしっかりと耳を傾け、スピーディに解決することを愚直に実行しています。このような丁寧な仕事を繰り返し、繰り返し積み重ね、四国に四国管財ありとまでいわれるような価値ある企業に成長してきたのです。
クレームはラッキーコールという合言葉が社内に浸透しているほどに客先でのクレームに対して経営の全神経を注ぐ対応をしています。もはや企業文化になっているといっても差し支えないでしょう。皆さまからいただいたクレームは、問題を発見出来る大きなチャンス、そして改善の機会を与えてくれる宝物だと考えているのです。
どんな小さなクレームにも全力で対応し、お客さまの不満や要望にしっかりと耳を傾け、スピーディに解決することを愚直に実行しています。このような丁寧な仕事を繰り返し、繰り返し積み重ね、四国に四国管財ありとまでいわれるような価値ある企業に成長してきたのです。
新SVC通信 第361号(2010.11.08)より
【配信ご希望の方へ】
『新SVC通信』は毎週月曜発行です
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■四国管財株式会社(中澤清一代表取締役社長)
ビルメンテナンス業。ビルクリーニング・警備業務・設備業務等を行う。設立当初は、病院・銀行・量販店・テナントビルなどの管理を担当していたが、最近は、誠意ある対応が高く評価され、病院サポート業務としてクラーク業務・アテンダント業務・受付・夜間受付業務・売店業務・院内託児所業務・外来警備などを担当。病院とビジネスパートナーシップを築きながら業務領域を拡大中。経営理念に「笑顔と挨拶と報連相」を掲げ、行動指針としては『15項目(ドリームカードのベーシック)』を策定し、地域のお客様と深い信頼関係を築いている。
※オフィシャルサイト
http://www.shikokukanzai.co.jp/
ビルメンテナンス業。ビルクリーニング・警備業務・設備業務等を行う。設立当初は、病院・銀行・量販店・テナントビルなどの管理を担当していたが、最近は、誠意ある対応が高く評価され、病院サポート業務としてクラーク業務・アテンダント業務・受付・夜間受付業務・売店業務・院内託児所業務・外来警備などを担当。病院とビジネスパートナーシップを築きながら業務領域を拡大中。経営理念に「笑顔と挨拶と報連相」を掲げ、行動指針としては『15項目(ドリームカードのベーシック)』を策定し、地域のお客様と深い信頼関係を築いている。
※オフィシャルサイト
http://www.shikokukanzai.co.jp/