いい会社視察記録

株式会社リラク(現株式会社メディロム)


「人を大切にする経営」実践企業の研究第36弾です。

株式会社リラク(現株式会社メディロム)は東京のど真ん中で人本経営を実践し、躍進している会社です。

同社の活動を知れば知るほど、ポスト資本主義社会として人本主義社会が形成されてきていることがここまで進んできたのかと実感できます。

首都圏で「Re.Ra.Ku」というブランドのリラクゼーションスタジオを120店舗展開しています。安売りマッサージチェーンの平仮名で書く「りらく」とは別の法人です。

同社は江口康二氏により「愛と思いやりに溢れた社会の実現」を企業理念に2000年7月に創業されました。同社も人本経営成功企業を数多輩出している2000年前後に社会に登場した会社ということになります。

リラクの現状です。

社員数は74名(グループ全体:780名)、平均年齢は28歳で人本主義に親和性の高い平成世代の社員が実に3分の1を占めるに至っています。

売上はおよそ20億円、経常利益は1億円で増収増益増員を続けています。

サロン系の業界では社員の定着率があまりよくないといわれていますが、離職率4%程度で推移しているといいます。

働きやすい企業風土に加え、残業代支払など労基法を厳格に守っている姿勢が若者に支持されている結果といえそうです。


江口社長は次のようにリラク創業の思いを語ります。

人本経営という言葉は使われていませんが、完全にポスト資本主義社会をイメージして、人が中心となる社会が必要で、それを実践する企業として永続していくという強い意志が感じられます。

幸せ軸の会社を創業しているのですから、江口社長は創業以来、売上やノルマのことをいわず、管理するのでなく支援、サポートする会社づくりを貫いてきました。曰く、

リラクでは成功の定義として、
1.経済的な自由を手に入れること。
2.愛に溢れた人間関係の中心でいること。

を掲げています。

それを実現していくために「成功をするためには、みなさん一人一人が、 愛のある魅力的な人財に成長をすることが不可欠なのです。そのためにリラクがあります。みなさんの成長を手伝いたい。なぜなら、それが私達の創業の志であるから。」と徹底的に社員をサポートしています。

気がつけば、わが国では、リラクのような人本経営を実践し確かな形をつくる企業を育んできたのです。本当に素晴らしい時代に入ったと感じさせられます。

江口社長は世界にリラクが目指す愛と思いやりの社会の実現を拡げていきたいという高い志があります。

今後、まさしく日本の人本経営がグローバルになっていくことこそが世界平和につながると昨今の世界情勢を踏まえるとさらに確信を深めています。

人本経営で世界中を照らす実現をしていきたい、志ある方々との連帯をさらに邁進していきましょう。

新SVC通信 第572号(2015.02.06)より



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