人を大切にする人本経営とは

経営者マインド変革人本経営第一歩です

企業に関わる「人」を経営の中軸に据え、社員がいきいきと幸せに働く会社をつくり、安定成長を目指す。それが人本経営です。すでにノウハウが確立された経営のあり方で、「いい会社」として成功している企業の多くが実践しています。実現に欠かせないのは、経営者の「業績軸」から「幸せ軸」へのマインドセットの変革です。そこに本気になるところから人本経営が始まります。

優先順位変える

まず社員と家族の幸せを追求する

人を大切にする人本経営の目的は、全ステークホルダーの「幸せ増進」です。その実現によって支持を得て、好業績という結果を持続的につくりだしていきます。
幸せを追求・実現する対象は企業に関わるすべての「人」ですが、とりわけ重要かつ優先すべきは、企業経営に近い順に次の5人です。

  • 1人目

    社員とその家族

  • 2人目

    社外社員とその家族

  • 3人目

    お客様

  • 4人目

    地域社会人々

  • 5人目

    株主

人本経営が売上至上主義と異なるのは、優先順位が「社員とその家族、社外社員とその家族、顧客、地域社会、株主」であることです。「利益が目的」ではなく、「結果として利益が出る」会社として、人本経営が標榜する「幸せ軸」の会社づくりに取り組み、社員や顧客に選ばれる永続企業を目指します。

  • 売上至上主義優先順位

    売上至上主義の優先順位
  • 人本経営優先順位

    人本経営の優先順位
経営の軸を変える業績追求型ではなく幸福追求型
経営の軸変える

業績追求型ではなく幸福追求型

企業に関わる「人」の幸福増進を最大の目標と考える人本経営では、ヒト・モノ・カネのうち、モノとカネは、ヒトを幸せにするための手段と捉えます。従来のカネを中心とした「業績軸」から、ヒトが中心の「幸せ軸」の経営へと舵を切る必要があります。

「幸せ軸」とは、社員第一主義の方針のもと、長期的視点で安定成長を目指すものです。社員がやりがいを感じて成長することで利益が生まれ、社員間の信頼関係が醸成されて離職率が下がります。取引先・協力会社との確かなパートナーシップも育まれ、生み出される商品やサービスに対して顧客が価値を見いだし、ファンが増えます。結果、利益と持続的成長に向けた好循環が生まれ、最高の結果を出し続けます。

結果が出るまでに多少時間はかかります。しかし、時間と共に人間関係の質が向上して社員が成長し、確実に結果が出るのが人本経営です。

「業績軸」 資本主義 = 利益が目的

資本を元手に、生産手段と労働者によって商品を生産し、利益を得る資本家が中心の利潤追求の社会システムのこと。よって企業は、利潤を極大化することが存在目的とされ、経営は「業績軸」をベースに実践されます。

「幸せ軸」人本主義 = 利益は結果

信頼を手元に、関わる人を大切にする経営活動により、結果として利益が得られ、それを幸福追求の手段として永続していくシステムのこと。よって企業は、最も近い人である社員(経営者を含む)の幸福の極大化を実現することが目的になります。

人的資本経営とは違う

大切にする経営実践

人本経営は、近年言われ始めた人的資本経営とは似て非なるものです。なぜなら人的資本経営は人を資本として捉えた経営であり、投資家の要請から生まれた依然「業績軸」の議論なのです。

対して「幸せ軸」の経営では、人を資本と捉えません。人を経営の中心と捉えます。人本の本は資本の本ではなく、本位(中心)なのです。

もし企業が、投資誘発のために人的資本経営を進めていけば、全ステークホルダーの幸福増進という人本経営が目指すあるべき姿とは、次第にかけ離れていくでしょう。目的と手段を取り違えて利益優先になれば、人々の幸福は後回しにされるからです。

一方、人本経営に成功していれば、どこに出しても目を見張る人的資本の情報開示ができます。ぶれずに「幸せ軸」を貫き、人本経営を実践することが企業の持続可能な成長につながります。

社員大切するとは

個々自律成長支えること

「人を大切にする」とは、経営者が社員の要望をすべて受け入れることではありません。甘い対応をすることでもありません。社員一人ひとりが自律し、やりがいを持って成長して、幸せを実感できるように支援していくことです。

多くの人本経営者に影響を与え続けている日本理化学工業の故・大山泰弘さんは、究極の4つの幸せを「人に愛されること、人の役に立つこと、人から必要とされること、人にほめられること」と説きました。すなわち役立つ実感、必要とされている喜び、承認される組織風土の形成こそが「人を大切にする」ことであり、人本経営の命題です。

そして、自社の「幸せ」とは何かを考え、答えを出し、社員が納得している状態を文化として定着させている企業の多くが「いい会社」として安定成長しています。

経営の軸を変える業績追求型ではなく幸福追求型
人本経営

“実践しなければならない”時代

採用難や人手不足を景気や外部環境のせいにしていては、時代を見誤ってしまいます。 すでにこの20年間で生産年齢人口(15歳~64歳)が1200万人以上減少しています。 さらに今後国内では、それらの社会の中核をなす労働者・消費者、そして経営の後継者の層が、この先20年で2000万人超、減り続け、最盛期の6割しかいなくなります。よって人を大切にしない企業は、顧客や取引先、求職者からますます選ばれなくなり、この先存続が難しくなることは明白です。 人に選ばれる会社として永続するためには、人本経営は「したほうがいい」ではなく、「しなければ始まらない」時代へと加速しています。

私たちSVCでは、「いい会社をつくる水先案内人」として、これまで培ってきた知見やノウハウを活用し、人本経営を目指す経営者やリーダーをサポートしています。ご要望にあわせて多様なサービスをご用意していますので、サービス一覧ページをご覧ください。

もちろん、私たちのサポートがなくても、人本経営の実践は可能です。いわゆる経営コンサルタントではない私たちだからこそ、あえてお伝えします。経営者の皆様がこのWebサイト訪問を機に、人本経営に取り組んでいただくこと。そして永続企業への道を進む企業が1社でも増え、日本がよくなることこそ、私たちが目指す未来です。 人本経営の力によって、一燈照隅、万燈照国の実現を本気で志しています。


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