Achievements実績・お客様紹介

ヒグチ鋼管株式会社 様2015年から人本経営を実践

ヒグチ鋼管株式会社 様
  • 代表取締役
  • 樋口 浩邦 様
ヒグチ鋼管株式会社
  • ヒグチ鋼管株式会社
  • 鋼管・鋼材の販売はもとより、切削・曲げなど二次加工までを一貫製造管理体制のもとで手がける、ものづくり機能を持った商社。高い技術力と対応力で町工場の仕事効率化に貢献し、ものづくり企業を中心としたM&Aを積極的に展開中です。 創業1970年。従業員87名(2024年2月現在)。本社:大阪府大阪市平野区。
  • https://www.higuchikoukan.co.jp

人本経営との出合い

「業績軸」の経営者として、トップセールスで、会社を引っ張ることに限界を感じていた2014年、グッドカンパニークラブ(GCC)に参加しました。そこでGCCを主宰する(株)ヘッズの暮松社長と(株)SVCの小林先生に出会い、「幸せ軸」の人本経営を知りました。GCCに参加するうちに「社員を大切にする」人本経営の考え方はいいなと思うようになり、2015年には社員と共にSVCの「人本経営実践講座」を受講。2017年「人本経営まつり」に参加して坂本光司先生のお話を聴き、人本経営に取り組むことを決意しました。

経営トップ・経営幹部に聞く

樋口代表取締役と安田専務取締役にお話を伺いました

社風が圧倒的に良くなった 8年間の取り組みで組織が大きく成長

Q

なぜ人本経営を実践しようと決意できたのでしょうか?

「自分の考えは間違っていた」と自己革新

樋口代表:

決定打は、坂本光司先生のお話を聴いたことです。業績軸で走っていた自分の過去の失敗を振り返り、涙が出ました。仕事を発展させなから、家庭も含む人生をバランスよく生きていく仕組みを作ることが必要だ、それが人本経営だとわかったからです。自分のそれまでの生き方が反面教師になりました。 早速、残業の時間給を固定性ではなく正規支給すると社内に宣言しました。そして次第に 「会社は自分のものだ」という考え方から、社員を巻き込んで会社を成長させていく、という考え方にパラダイムシフトしていきました。「自分の考え方は間違っていた」と自己革新できたからこそ、人本経営に舵を切れたのだと思います。

安田専務取締役:

社長の人としての本質的な部分と、人本経営が共鳴したのではないかと私は思っています。

Q

人本経営を実践するうえでSVCをパートナーに選んでくださった
理由を教えてください。

いわゆる“経営コンサル”とはまったく違う小林先生

樋口代表:

選んだというより、他に選択肢はありませんでした。未だに小林先生の他に経営に関して指導を仰ぎたい人は出てきていません。当社は、コンサル料を目的に近づいてくる経営コンサルタントとは接点がないし、業績軸で人的資本経営をうたう話は多いかもしれませんが、私たちはそこにアンテナを張っていません。小林先生とは出会うべくして出会ったご縁だと思っています。

Q

SVCのどんな点を評価いただいているのでしょうか。

企業、社会をもっと良くしたいという志に共感

樋口代表:

人本経営を実践するためのノウハウ、テクニックだけではなく、考え方を学べる点です。「人本経営実践講座」の受講や「いい会社視察ツアー」への参加で、確実に社員が成長しています。本質的な優しさが見えてきたり、部下との関わり方が変わってきます。

安田専務取締役:

小林先生は定期的に人本経営の最新情報を発信してくださるので、学びが多いです。なぜ人本経営が正しいかを多様な側面から根拠立て、かつ熱意を持って証明してくださるので、私たちも熱くなります。企業、社会をもっと良くしたいという志を感じます。

Q

人本経営の実践により、会社にどんな変化がありましたか。

仕入先から「応援したい」と言われる社風へ進化

樋口代表:

8年間さまざまな取り組みを行うなかで、最も大きな変化は社風が圧倒的に良くなったことです。 その結果、来社された方々に「雰囲気がいいね」と言われ、直接取引のないお客様からも注目されるようになりました。先日は仕入れ先の社長が来社され「若い人が元気なヒグチ鋼管さんに注目し、応援している」と言われました。大切なステークホルダーに賞賛していただき、支援したいと言ってもらえる。8年間の努力の結果が外部の評価として形になり、今後の会社の発展に大きく貢献すると考えています。

安田専務取締役:

社員が成長し、人間力が上がっているのも大きな変化です。社長1人が24時間でできることは限られていますが、社員が成長してトップの権限や役割を委譲することで、さらに個々が成長します。すると新しいアイデアが出てきて、業務のデジタル化など、組織が進化・発展できる土壌が広がってきました。

Q

経営トップ・経営幹部ご自身はどう変わりましたか?

社員だけでなく、社長に最もメリットがあると分かった

安田専務取締役:

私は当社にとっての幸せを「未来にワクワクできること」だと定義づけるようになりました。売上100億という指標を掲げ、自分にも社会にも誇れる会社を目指しているのですが、成長の課程そのものが社員にとっての幸せだと考えています。 同時に、人本経営が会社に浸透していくのを見るなかで「家族」というキーワードを考えるようになりました。自分のリアルな家族では、互いに思い合い助け合い、損得勘定では動きませんよね。私も子育て中ですが、子どもを甘やかすのではなく、環境を整え、たくましく育つように成長を支えるのが家族だと思っています。組織も同じです。 社員を甘やかすことが人本経営だと勘違いされがちですが、まったく違います。環境を整備して社員の自律・成長を支えるのが人本経営であり、単に福利厚生を整備してお金出すだけでは、張りぼて人本経営だと思っています。 しかし、こうした気づきを得るまでには時間が必要でした。小林先生のもとで学び、学んだことを自分たちで実践するなかで、ようやく理解できました。

樋口代表:

当初、人本経営の実践は、経営者には不利益ではないかと思っていましたが、やってみると自分にメリットが生まれることに気づきました。社員にも社長にもメリットがあるという事実を、経営者が認識できるかどうか。それが人本経営で組織の風土を良くし、成長企業への歩みを進められるかにかかってくると思います。

将来展望

樋口代表と安田専務取締役にお話を伺いました。

経営トップが語る夢
ヒグチ鋼管が描く将来展望

ヒグチ鋼管が描く将来展望

社員全員が未来に対してワクワクできる会社に。

「100億円規模の企業」という指標を掲げ、誇れる会社を目指す課程が社員にとっての幸せだと考えています。前を向き、上を目指して走り続けることで社員のワクワクを創出できると思います。

社員全員が幸せに、誰もが働きたくなる会社へ。

「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の受賞を目指し、人を大切にする企業としてさらに深化していきます。私たちの大賞受賞は、小林先生への恩返しにもなると思います。

多くのリーダーを育成し、社会的責務を果たす。

企業の存在価値のひとつは、リーダーを育成してよりよい社会に貢献することです。業界の未来を鑑みてM&Aを進めているヒグチ鋼管では、人本経営を通して一人でも多くのリーダーを育てていきます。困難を伴いますが、企業の社会的責務だと思います。 同時に、お客様にも人本経営を広げていきたい。人本経営を通じて次世代の優れたリーダーが増えていくことは、よりよい未来創出につながると考えています。

SVCからのメッセージ

株式会社シェアードバリュー・コーポレーション

質のいい企業を増やす取り組みに期待しています

2015年に「人本経営実践講座」大阪2期生として、樋口社長と社員お一人が参加されて以降、ヒグチ鋼管様では10期まで毎期数人が参加され、ほぼ半数の社員の方が人本経営を学んでおられます。 社内では人本経営の考えや言葉が飛び交い、後輩たちも学びたいと自発的に受講してくださっています。これだけ継続学習していただければ、経営が悪くなる余地などないと確信しています。 ヒグチ鋼管様では、自社の「幸せ軸」経営に年々磨きをかけられているのに加えて、後継者不足で事業承継が危うい、ものづくりの中小企業を積極的にM&Aをして、その会社を人本経営で蘇らせるという取り組みを行っています。 吸収合併した会社の経営者として赴くのは、「人本経営実践講座」の修了生である社員です。合併前は「業績軸」でくたびれ果てていた社員の皆さんが、合併後は幸せな人生をおくっておられます。このヒグチ鋼管様の取り組みは、やがて多くの業界で模倣されると予測しています。 そして、日本全体の企業数は減じても、質のいい中小企業が増えることで希望に満ちた未来が拓けてくることにつながると信じています。

株式会社 シェアードバリュー・コーポレーション

代表取締役 小林 秀司

導入いただいているSVCのサービスとその活用方法

人本経営実践講座

人本経営実践講座とは

「幸せ軸」の人本経営を正しく理解し、実践いただくための学びの場です。

管理職も参加して人本経営をリレーし 永続的な成長につなげていきたい

管理職も参加して人本経営をリレーし
永続的な成長につなげていきたい

導入概要

  • ・2015年から毎年、社員3、4人が参加 ・全社員の25%は参加経験がある
経営層だけでなく管理職や社員も参加の理由

次世代を担う経営幹部が人本経営の考え方を受け継ぐことで社長が権限委譲でき、さらに人本経営を学んだ社員が管理職として部下を育て、会社の考え方を伝えていくイメージです。そうしたリレーが組織としての永続的な成長につながると考えています。 まだ管理職全員が受講するまでには至っていませんが、継続することで社内のすみずみに「人本経営」が浸透すると思います。 受講参加を呼びかけると、多くの手が挙がります。意欲がある人間が学ぶと習得度が全く違うので、学びたいという意思を尊重しています。

受講を継続している理由

毎年講義内容がアップデートされていくこと、新しく加わったコンテンツを学べることが、受講継続の理由のひとつです。 もうひとつは、人本経営学んだ人間を増やし、人本経営という軸を見失わないようにしたい、という考えがあるからです。実際に受講した社員は、人本経営が社内に浸透すれば会社がもっとよくなると考えるようになってきています。

社風をよくする研修

社風をよくする研修とは

社内の対話を促進し、人間関係の質の向上を目指した研修です。多様な事例や体験ワークなどを活用し、全員参加で学びます。

調査結果から課題を明らかにし 各部門で改善への取り組みを実施中

導入概要

  • ・2022年に1回目の社員意識調査を実施し、組織風土の現状を把握 ・1回目で明らかになった課題への取り組み進捗を確認するため2025年に調査実施予定
調査結果を受けての取り組み

「いい会社」の目安である幸福度指数にはやや足りなかった結果と課題を社内で共有。人本経営実践講座を受講している管理職が、自部門で課題の改善に向けて取り組みを続けています。 マイルストーンとして、3年後に再度「社員意識調査」実施を予定しており、どこまで幸福度指数が上がっているか、改善着地を楽しみにしています。

調査実施による組織の変化

社員は「もっと風土をよくしないといけない」と感じたようで、特にリーダー、マネージャー陣の意識改革につながりました。 また調査結果は指数だけでなく、会社に対する不満や愚痴を確認する項目もあり、場当たり的な不満への対応ではなく、不満を自分ゴトとして捉える社員を増やすことにフォーカスしています。そうした社員が増えれば、自ずと幸福度・満足度の指数は上がっていくと考えています。現在はマネージャークラスの目標管理の項目に組織風土改善のアクションを入れてもらっています。

社員意識調査

社員意識調査とは

現状の組織風土のレベルや社員の幸福度、会社への信頼度についてサーベイを行うことで組織の課題を把握し、具体的な改善点を明確にしていきます。

調査結果から課題を明らかにし 各部門で改善への取り組みを実施中

導入概要

  • ・2022年に1回目の社員意識調査を実施し、組織風土の現状を把握 ・1回目で明らかになった課題への取り組み進捗を確認するため2025年に調査実施予定
調査結果を受けての取り組み

「いい会社」の目安である幸福度指数にはやや足りなかった結果と課題を社内で共有。人本経営実践講座を受講している管理職が、自部門で課題の改善に向けて取り組みを続けています。 マイルストーンとして、3年後に再度「社員意識調査」実施を予定しており、どこまで幸福度指数が上がっているか、改善着地を楽しみにしています。

調査実施による組織の変化

社員は「もっと風土をよくしないといけない」と感じたようで、特にリーダー、マネージャー陣の意識改革につながりました、 また調査結果は指数だけでなく、会社に対する不満や愚痴を確認する項目もあり、場当たり的な不満への対応ではなく、不満を自分ゴトとして捉える社員を増やすことにフォーカスしています。そうした社員が増えれば、自ずと幸福度・満足度の指数は上がっていくと考えています。現在はマネージャークラスの目標管理の項目に組織風土改善のアクションを入れてもらっています。

いい会社視察ツアー

いい会社視察ツアーとは

SVCが厳選した人本経営の実践企業数社を1泊2日で視察するツアー。人を大切にする先駆企業から直接学び、いい会社とは何かをつかみます。

論より証拠。「いい会社」の現場を見て 学びとモチベーションを得る

導入概要

  • ・人本経営を始めた当初は、社長と経営幹部が定期的に参加 ・現在は経営幹部だけでなく、管理職も参加を継続中 ・関東や四国、沖縄を含めて8年間に計10回ほど参加
ツアー参加による組織の変化

「論より証拠」で、実際現場で見てほしいと考えています。実際にいい会社を目の当たりにすると自分も頑張ろうと思うので、今後も継続予定です。 最近は、当社がベンチマークされる機会が増えてきました。「いい会社」として成長し、皆様の見本となる部分が生まれてきたのだと手応えを感じています。


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