株式会社タカヨシ|企業名|人本経営企業のベンチマーク|株式会社シェアードバリュー・コーポレーション

人本経営企業のベンチマーク

株式会社タカヨシ

株式会社タカヨシ編

社員満足向上に明け暮れた10年間

新潟県の亀田工業団地に本拠を置く総合印刷のタカヨシは、ここ数年間、経常利益率5%前後の堅調な業績を維持。2004年には「IT経営百選」最優秀賞を受賞した。同社を率いる高橋春義社長は、「社員満足なくして顧客満足なし」の理念の下、毎年社員・顧客満足度調査を実施し、グループウエアや各種会議を通じて社内外に各種情報を公開するオープン経営を徹底している。
社長自ら塾長となり、毎月3回、朝6時から2時間、社員と経営について2年間に渡って語り合う「タカヨシ塾」を開催。さらに入社後10年間に渡って教育し自主・自立できる「人財」を育成する「にいがた塾」を開始するなど、「心と技術」のバランスの取れた人材育成で21世紀を勝ち抜く戦略だ。給料や賞与を出すとか、海外旅行に連れて行くとか、新潟でもトップの社員募集とか、立派な建物を作るとか、そういうことを一生懸命やったわけです。あとで考えたらそれらはモノなんですね。「コト」を落としているんですね。
「コト」というのは、社員満足度なんですね。例えば、お客様への感謝であるとか、お客様の感動であるとか。商品に夢を持たせるとかいうときに、それはみんな「コト」なんですよね。その「コト」に気がつくのが2000年以降なんです。経営品質賞をとってからなんです。人を育てなければこれからの会社はダメだ、という思いに至ったんです。うちの社員にこれまで心の教育としてやってきて、本当によく社員が育っているんです。非常に素直にいい社員が育っている。そして、辞めなくなった。だから、よそにもそういう輪を広げたいんです。

2006.4.21日経ネットコラムより



少し古い記事で恐縮ですが、また、大切にしたい会社に出会いました。う~んと唸ってしまう経営を実践しています。地方で印刷業というと、さぞや厳しい経営をせまられていることだろうと推察されますが、この株式会社タカヨシさんは自信に充ち溢れています。同社のホームページにある動画でのインタビューで高橋社長は、自分は気に入らないとすぐに社員をどなり、常に金、金、金の追求その一心の典型的なワンマンタイプの社長だったということ明かしていますが、大卒の採用を始め、募集者から社長の人生理念を聞かれたことをきっかけに劇的に自分は変わっていったと言われています。その後、心の勉強をして「これからの世の中は人材しかない」と考え方を変えて、人を大切にして幸せにする本来あるべき経営人事を実践しているということです。

この会社も2000年に入ってから変わったということです。はっきりとこれまでとは違う21世紀型企業・組織というあり方、生き方がわが国に出現しはじめているということを確信します。高橋社長の印象に残る言葉を集めてみましょう。


「社員の満足度が高いこと」が重要だということに気がついた。

1割が変われば会社が変わる。

元気になると、必然的に会社に良いことが起こってきて、喜びが得られて、毎日、自分の運の良さが高まっていく。

社会的な常識とか、会社とは何ぞやとか、心の教育として親孝行とか、社会への貢献とか、それらが今、ほとんどの学校で教育されていない。そういうものを会社で、ぴしっと教えていこうというと考えている。

私のほうは、なにも人様に認めてもらおうとしてやっているわけではなくて、少しでもお役に立てたら、ということでやっている。→全社員参加の社会貢献活動として、中小企業としては珍しい「社会貢献委員会」をスタートさせ、工場周辺のゴミ拾いやトイレの清掃活動などを自主的に行っていることに対してのコメント

多角化しながら、それぞれを深堀りするというのが、うちの作戦です。例えばラベルであれば、今まで計量ラベル中心にやってきましたけど、これからはワインやお酒のラベルのようなデザインラベルを拡大するなどです。そのような技術のいるものをやって、個々を深堀りしていきたい。

うちはソフト、つまり仕事のノウハウで勝負しています。現状は価格競争が激しくなって、単純な印刷の場合は値段も1枚当たり0.1円を争う状態になっている。そのわずかな差でも、印刷枚数が1億枚、10億枚となると結構な金額になる。3年間でコストを1/2にすることを今目指している。

私は、正直言って、1995年から変わり始めて、実質的に変わったのが2001年から02年のころです。5、6年前から急速に変わりだしたんです。

75歳ときに京都大学の名誉教授である平沢興先生の講演集を見ましたら、「人生、75歳から85歳までが一番伸びる」と書いてあったんです。ちょうど75歳のときに読んだんです。そうか、これからか。そう思い始めてから変わりました。


他の理念経営の企業でもよく出てきますが、掃除を積極的にしているということです。一度機会を設けて研究してみたいテーマですが、掃除により心も洗われ活力が生み出されるという掃除力というのは確かに存在してるようです。お客様から感動されるなど目に見えて変わるまでには数年はかかったということですが、経営者が変われば会社の未来が変わるというお手本を示していただいているようです。高橋社長はなんと現在80歳です。従いまして70歳を超えて考え方を変えたということになります。これには感動せざるを得ません。年齢に関係なく社長は変われるのです。どうせ経営するなら幸せな職場をつくり、笑顔で一杯の社員を育てていきたいものです


新SVC通信 第240号(2008.06.02)より

 
 

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■株式会社タカヨシ(高橋春義代表取締役会長)
株式会社タカヨシは、新潟市に本社を構える中堅の印刷会社である。同社はスーパーの生鮮食品に貼られている計量ラベルでは全国2位のシェアを誇り、価格以外の差別化が難しい印刷業界の中にあって順調に業績を拡大している。同社の成長を支えているのが、「人間力の教育」だ。既に20年前から「挨拶日本一」を目指して実践に取り組み、さらに「笑顔日本一」、「返事日本一」、「後始末日本一」と4つの日本一から現在は世界一を目標に全社が一致団結している。優秀な人材を“望む”経営者は多いが、今の社員を優秀な人材に“育てる”経営者は少ない。株式会社タカヨシの高橋会長は、その数少ない経営者である。

※オフィシャルサイト
http://www.takayoshi.co.jp/
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