第1021号 飛騨高山プロジェクト、グランドフィナーレでの講義|2023|新SVC通信|株式会社シェアードバリュー・コーポレーション

新SVC通信

2024/01/22

第1021号 飛騨高山プロジェクト、グランドフィナーレでの講義

「人を大切にする会社」に関するトータル情報誌【新SVC通信】



飛騨高山プロジェクト、グランドフィナーレでの講義



人本経営伝道の旅、これもまたいい会社づくりに終わりがないように、終着駅はありません。
自分が動けなくなったときは後継者にタスキを渡すだけです。
それまでに元気に疾走して前へ前へと進んでいきます。

という訳で先週も前進していました。
当通信でも以前に少し紹介しましたが、昨年7月から関わってきた岐阜県主催
「宿泊施設における人手不足解決セミナー」のグランドフィナーレのセッションに参加するため
飛騨高山で3泊4日の滞在をして参りました。

主催者から、最後に特に強調しておきたい3つのことを示してほしいと事前の依頼がありました。
そこで当方はタイトルを「答えは伊那食品工業にある」としたパワポ資料を用意して、
やはりこの会社がしていることこそが目先のピンチがあればこそ王道であると以下をメッセージしました。

無理な成長は追わない

伊那食品工業を育て上げた塚越寛さんは、数々の名言を残し永続のための「あり方」を示されています。
その中で、100年先にも関わる人々が「いい会社」だと言ってくれるために、
今日大事にしたい3つの心がけは、
「無理な成長は追わない」「敵をつくらない」「成長の種まきを怠らない」であるとされています。

いずれも極めて思慮深いものがありますが、
とりわけ「無理な成長は追わない」を一番目に強調したいと講義をしてきました。
コロナ禍という多難な数年を経てやむを得ず離職者が多く発生してしまった旅館、ホテル業界。
コロナが明けインバウンド需要がものすごい勢いで戻ってきました。

しかし、思うに採用が出来ず現場での対応が困難を極めています。
こうした状況下で数年の負債を取り戻そうとすれば、現場がさらに混乱することは必至です。
あえて、減収になることは恐れることはないと提言しました。
現有の人材で無理なく回せるように集客の管理をしていく決断をして踏み切ることで、
社員、スタッフは納得して仕事に打ち込めるし、結果としてお客様満足も高められるので、
ここは英断をしてほしいと伝えました。

社員を健康にしていくことから始めていく

次にお願いしたのは、社員が健康になっていくために出来ることは何かを見極め、
出来ることから始めてほしいということでした。
これは一番目の無理な成長を追わないということと連動もしますが、
意識してこの時期だからこそ、より健康になっていくための手立てを考えていってほしいと
提言しました。

伊那食品工業も塚越さんが経営者になったときは赤字まみれの会社で明日にも倒産しかねない状況でした。
それでも少しでもカロリーを摂取してもらいたいと午前、午後の休憩時間に
500円分のおやつを差し入れ、少しでも健康になってほしいと全員に牛乳1本を配給しました。
今に至る伊那食品工業のいい会社づくりはここから始まったのだと強調し、
今の自分たちで出来ること、それを実践すれば必ず社員に伝わるから、
ぜひ取り組んでほしいと檄を飛ばしました。

みんなでやる

最後は、伊那食品工業が大事にしているキーワードは「みんなでやる」ということであると伝え、
同社では朝の清掃、社員旅行、かんてんぱぱまつり、年2回の全体大掃除、
漬物づくり、農作業、月一回の月例会などその機会がいろいろあると紹介しました。
普段の仕事は上下の関係、つまりタテのつながりで動くが、
みんなでやっている時はヨコのつながりで動くことになります。

「上下とヨコだったら、どっちが話しやすいかといえば、ほとんどヨコでしょう」と
塚越現社長は語られていました。
ヨコの関係の方が話しやすくなり、伝わりやすくなる信頼関係が圧倒的につくられていき
ます。
信頼関係という最高の「関係の質」を築く「みんなでやる」行事が次から次へと用意されて
いて、
多くの社員同士がヨコでつながる時間と環境があることが、
あの伊那食品工業の企業風土の根底にあることを伝えました。

忙しくなってきた今こそ、「みんなでやる」、
例えばオフサイトミーティングの実践などは有効ですよと訴えてきました。

今回改めてヒトの問題解決は即効な特効薬はないと感じた次第です。
農作物も春に種を蒔き育てて秋に収穫します。
人づくりにも時間がかかるのは当然でそれを怠っていいことはないのです。

【お知らせ】――――――――――――――――――――
おかげさまで新SVC通信は、発刊1000号を迎えることができました。

これを契機に、さらに人を大切にする人本経営について
伝道していく使命を色濃くしていきたいと考えています。

つきましては、しばらくの猶予期間を経て
今後は以下の配信申し込みをしていただいている方限定で
配信させていただくことを予定しております。

バックナンバーも同時に限定化していく予定です。

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