第901号 社長!人本経営ってご存知ですか?|2021|新SVC通信|株式会社シェアードバリュー・コーポレーション

新SVC通信

2021/07/19

第901号 社長!人本経営ってご存知ですか?

「人を大切にする会社」に関するトータル情報誌
新SVC通信 第901号



社長!人本経営ってご存知ですか?



人本経営(じんぽんけいえい)とは、
企業に関わる「人」との関係の質を最高度に高めていくことを志向して、
日々、そのための思考と行動を重ねていく経営のことです。

経営の三要素といわれるヒト・モノ・カネは同列ではなく、
「ヒト」を最優先と考えるのが人本経営の最大の特色です。
関係の質は、幸福度で示され、モノ・カネは「ヒト」を幸せにするための道具や手段と考えます。

幸せにする「人」とは以下の5人であり、その優先順位は企業に近い、以下の番号の通りとする考え方です。

1.社員とその家族を大切にする経営
2.社外社員とその家族を大切にする経営
3.顧客を大切にする経営
4.地域住民、とりわけ障がい者など社会的弱者を大切にする経営
5.株主に益をもたらす経営

人本経営では、経営の目的・使命は「5人の永遠の幸せの追求と実現」におかれます。
利潤の極大化を目的とする従来の業績重視の経営の考え方との違いは、以下の通りです。

□ 重視すべき順番が、株主第一や顧客第一ではなく社員第一主義であること
□ 社員だけではなく社員の家族を社員と同列と位置付けていること
□ 仕入先や協力会社を社外社員と評価・位置づけていること
□ 地域住民、とりわけ障がい者などの社会的弱者を重視していること
□ 株主を最下位に評価・位置づけていること

社員第一主義とは

社員第一主義とは、仕事の都合よりも家庭の事情を優先する企業文化が形成されているということです。
人本経営が目的とする人としての幸福の源泉は何といっても家族、家庭にあります。
家庭円満であってこそ、めいっぱい仕事に打ち込むことが叶います。
社員である前に父親であり、母親であり、子供です。

したがって家族に心配事がある場合には、
その憂いを解決することを優先して行動することは当然であるという風土が醸成されます。
また、慶び事、たとえば子供の入学式などは、就業規則などで有給休暇が与えられるなどして、
存分に共有することが実現されていきます。

人本経営が行き届いた会社を経営する経営者から、よく聞くことがあります。
それは、突如介護状態になった親を安心安全に介護できるような状態になって職場に復帰してきた社員、
あるいは、学芸会など主役をはって大活躍した子供の姿を見届けて休暇から明けてきた社員たちは、
晴れ晴れとした表情で再び仕事に就き、この上なくモチベーション高く仕事をしてくれるということです。

それは道理というものでしょう。そうした人として大切なことを大切にしてくれる会社に対しては、
感謝の念が沸かないはずがなく、それはもっといい仕事をしようという意欲になって返ってくる訳です。

このような関係の質を高度化する取り組みを、あらゆるステークホルダーに対して行っていくのですから、
結果の質も比例して高まっていきます。
それが利益として蓄積されていき、持続可能性が時間と共に高まっていくことを実現させるのが人本経営です。

伊那食品工業が人本経営の最高峰

この人本経営の実践度が、もっとも高レベルにある存在が、伊那食品工業です。
「私もしっかり後を追っていきます」と語り、
同社をつくりあげた塚越寛さんの経営哲学を「私の教科書」と公言してはばからないのが、
トヨタ自動車の豊田章男社長です。

人本経営、今、まさに本流になり始めています。

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