第832号 未曾有のコロナ災禍下スペシャル企画 日本の針路Ⅱ 過去の教訓|2020|新SVC通信|株式会社シェアードバリュー・コーポレーション

新SVC通信

2020/04/27

第832号 未曾有のコロナ災禍下スペシャル企画 日本の針路Ⅱ 過去の教訓

「人を大切にする会社」に関するトータル情報誌
新SVC通信 第832号



未曾有のコロナ災禍下スペシャル企画 日本の針路Ⅱ 過去の教訓


前号より続く)
【第2部 過去の教訓を活かす】

■現在にも大いに生かせる過去の教訓

日本は敗戦してしまったので、そこからの歴史は東京裁判で明らかなように、一方的に戦勝国によって塗り替えられ、日本は悪というレッテルが張られ、真実は遠く葬りさられていきました。GHQがわが国を洗脳する政策を取り、今なお自虐史観や日本人でありながら反射的に反日的思考とその行動を繰り返すメディア、識者、教育者、そして政治家は根強く、わが国社会に影響を及ぼしています。しかし、今の戦時下において同じ轍を繰り返さない姿勢を取るためには、事実に基づく先の大戦の敗因検証が不可欠であると考えます。

■敗戦理由① 戦争目的の喪失

先の大戦においての最大敗因は、この戦争目的の喪失にあるといって過言ではないでしょう。戦争をするのですから、何のためにという目的は明確で、それに対して国民の賛同が得られなければ、継続として望まれる結果を得ることはできません。

当時の大日本帝国が戦争目的として掲げていたのが、八紘一宇という理念でした。戦後は、この「八紘一宇」は、日本の侵略戦争を正当化した言葉として批判されていますが、もともとは決してそんな意味ではありません。この言葉の起源は、日本書記によれば、大和朝廷と出雲国が合併して日本国が建国された時の神武天皇の宣言によるものとされています。その日が新暦では2月11日であるために、現代でも「建国の日」として祝日になっているのです。八紘一宇という理念は、「天地四方八方の果てにいたるまで、この地球上に生存する全ての民族が、あたかも一軒の家に住むように仲良く暮らすこと」、つまり世界平和の理想を掲げたものであるのです。これは2600年続いているわが国の国是、DNAと言って過言でなく、その後、聖徳太子が日本初の憲法「17条の憲法」にて「和をもって尊しとなす」を定めていくことに繋がっていきます。

先の大戦は、太平洋戦争と広く呼称されていますが、これは戦後、連合国によって名づけられたもので、わが国では大東亜戦争と呼んでいました。当時、亜細亜各国は、欧米列強により植民地化され、白人至上主義が蔓延していました。そこへ明治維新以降、急速に近代化しロシアにも勝利するようになった東洋の国日本は、亜細亜を解放し、大東亜共栄圏を樹立しようと自存自衛を目指して戦いを起こしました。戦争目的は、亜細亜に八紘一宇の状態をもたらすことにあったのです。Wikipediaによると、1934年に陸軍省出版班から刊行された『躍進日本と列強の重圧』において、以下のように戦争目的が想起されています。


五、結言──危機突破対策  二、日本精神の宣布
列強の対日反感は、一面皇国の驚異的飛躍に基くと共に、皇国の真意に対する認識の欠如による事も大である。皇国は肇国の始めより、厳として存する大理想たる、八紘一宇の精神により、排他的利己主義を排し、四海同胞、一家族的和親の実現によって、世界人類の発展と、恒久平和とを招来せんことを庶幾しつつあるものである。彼のチモシイ・オコンロイの「皇道なる名称は、世界支配の大野心をカムフラージュせんが為め与えたるものである」と謂う如きは、全く我が真意を認識せざるもので、斯る蒙を啓く為め、日本精神を世界に向って宣布することが喫緊である。



理念は正しかったと考えられます。しかし、その理念が、戦争の進展とともに喪失していったことも事実であるかと考えます。その理由は、その実現のために軍事力を行使したからにほかならないでしょう。

言ってみれば、世界からみると「出る杭」状態だった日本、何かもっともらしいことを言っているが生意気だと欧米から叩かれたわけです。排他的利己主義を排すためと利他的な世界を実現しようとしても、その手段として武力を行使すれば衝突は避けられず、たちまちに理想がはじけ飛ぶことを痛いほど味わったのが先の戦争の最大の教訓といえるでしょう。ですから、今次の大戦では武力、軍事力によらない平和の実現が不可欠です。この態度を一貫していくことが、勝者になることの大前提であると踏まえることができます。

世界の非常識と言われながら、そして、戦勝国に押し付けられたという国民としては耐えがたい不名誉、屈辱このうえない事態にあるものの、戦争を放棄した平和憲法を70年にわたって維持している先進国は世界に日本しかないこともまた事実です。しかし、このことが、今次の大戦において、わが国にアドバンテージを与える可能性はとても大であるといえるのです。

(以下次号に続く)


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