第817号 松山に湧く幸せの泉 ヴァンサンカン|2020|新SVC通信|株式会社シェアードバリュー・コーポレーション

新SVC通信

2020/01/20

第817号 松山に湧く幸せの泉 ヴァンサンカン

「人を大切にする会社」に関するトータル情報誌
新SVC通信 第817号



松山に湧く幸せの泉 ヴァンサンカン

 

「人を大切にする経営」実践企業の研究44



愛媛県松山市で30年の歴史を重ねるエステサロン「ヴァンサンカン」

■人間力溢れる経営者

代表の石原美良子さんは、28歳まで働いたことがありませんでしたが、両親がこの世を去り、自分には何もない、このままの人生でよいのかと考え、もともと肌が弱かったこともあり、1977(昭和52)年に化粧品の販売の仕事を始めました。

親族や周辺からは、セールスの仕事なんてと大反対されての旅立ちでした。石原さんは自問自答しました。「化粧品って、世の中にいらないものなのか?」――そんなことはない、絶対に必要なものだと心を奮い立たせていきました。やがて一人のお客様が出来ました。

■買っていただいてから自分の仕事が始まる

「お客様は奇麗になるために買ってくださったのだから、奇麗にして差し上げるのが私の仕事」と心して、毎週、毎週、教えに行ってあげたそうです。そのうち、そのお客様のご友人やご家族の方々が集うようになり、気づくと売り上げは新人でナンバーワンになっていました。

石原さんの行動原理はシンプルです。私がされて嫌だなということしない、されてうれしいと感じることをしようというものです。これは孔子がいう「恕の精神」であるといえるでしょう。

恕(じょ)…自分がされたくないことは人にはしてはならない、それが恕だ、と孔子は説いた。つまりは思いやりということである。他を受け容れ、認め、許し、その気持を思いやる。自分のことと同じように人のことを考える。そのことこそ人生で一番大切なことだと孔子は教えた

■立ち止まって考える

仕事を始めて6年が過ぎると、セールスの組織が出来上がっていました。いつの間にか「売るためのチーム」になっていました。でもそれは自分の思いとは違う、と石原代表は悩み、一人でやり直そうと決断しました。悩んでもぶれずに原点に立ち返るという信念があること、これは人を大切にする人本経営を形にしている経営者の共通の特徴のひとつですが、石原代表にもそのことが感じ取れます。

「10年余り化粧品の販売に携わってきて、お肌はおしゃべりで、その方の生活、人生が垣間見えるということを実感し、もっといろいろなことをしてあげたいと思った」と石原代表。化粧品によるスキンケアだけでは限界を感じていました。

■エステと出会う

そんな折、パリに行き、エステティックに出会いました。こういうものが松山に出来たら、みんな喜んでくれると夢が膨らみました。1989(平成元)年、私が通いたいサロン、そういうお店をつくると決めてオリジナルでエステサロンをオープンしました。1億円の借金をしましたが、それまでの化粧品でお付き合いいただいた皆さんに声をかけると、口コミで評判は広がり、一切コマーシャルはしなかったけれども、1年も経たないうちにサロンは連日、ご予約のお客様で一杯になっていきました。

■急成長、そして

2店目をオープンし、多店舗化をしていきました。事業は急成長していきましたが、落とし穴が待っていたのです。一気にいこうという未熟さに加えて、バブル経済が崩壊するという未曽有の社会経済状況に見舞われ、資金繰りはたちまち苦しくなりました。しかも、頼みにしていた銀行からは追加融資も受けられず、自転車操業を余儀なくされるようになってしまいました。

この時の教訓から、借り入れに頼るのではなく、現金ビジネスを心がけるようになり、その後の無借金経営という道へつながっていきましたが、起こることは必然、次のために絶対必要と受け入れていく「ピンチはチャンス」という精神が身を救ったと石原代表は回顧しています。

この頃、同時にスタッフとの人間関係にもひびが入っていました。石原さんは、一緒に働くメンバーに対して、何で出し惜しみするのかと愚痴ることが多くなっていたそうです。ヤル気のある人にしか目が向かず、それぞれのメンバーの個性を活かしきれていなかったといいます。今でこそ、大事なのは「人」と言い切れるものの、当時はリーダーとしてのキャパシティがなかったと振り返ります。気がつくと、スタッフが楽しそうでない、そして、お客様の表情がよくない、なにより、わたしが通いたい店になっていないということに愕然としました。(以下、次号に続く)


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