第831号 未曾有のコロナ災禍下スペシャル企画 日本の針路Ⅰ 第三次世界大戦勃発

第831号 未曾有のコロナ災禍下スペシャル企画 日本の針路Ⅰ 第三次世界大戦勃発

未曾有のコロナ災禍下スペシャル企画 日本の針路Ⅰ 第三次世界大戦勃発


【第1部 第三次世界大戦勃発】

まさしく今、世界中に国家非常事態宣言が発令され、文字通り有事の中にあり、戒厳令が敷かれていたかつての戦時中といって差し支えない状況であると感じます。

ただ、先の大戦では、武力による物理的安全性が破壊されることへの有事であったのに対して、今次は新型コロナウイルスへの感染により生命が脅かされることへの心理的安全性が攻撃されている有事です。

そのような認識で、私たちは今をどう考え、どう行動していくか、思考の質と行動の質を研ぎ澄ましていくことがとても重要であると強く感じています。

そして世界大戦ということになれば、先の大戦で着せられた敗戦国の汚名を返上できる千載一遇の好機到来ということになります。

戦後生まれで昭和以降を生きてきた者とすれば、ずっと喉元に突き刺さっていた魚の骨のように、事あるごとに内から外から刺激され、自虐的にならざるを得なかった積年の傷を修復できるのではと大きな期待を抱きます。

生きているうちに、こんな時がやってくるとは、信じがたいと思いつつ、ここで何としても歴史を書き換えることに貢献していきたいという意欲が、今を生きる日本人としてふつふつと湧いてきます。

■失敗から学び成功を導くために

この好機を最大限に活かし、最高の結果を出すために、前回の敗戦理由を改めて想起して、二度と同じ轍を踏まないようにすることが重要だと考えます。

先の大戦、すなわち大東亜戦争の敗因とは何だったのでしょうか。

この命題について、多くの方が検証していて、ほぼ解明されているといって差し支えないでしょう。

・戦争目的の喪失
・陸軍と海軍の協力不一致(一枚岩となれなかった実行組織)
・兵站に対する無配慮(無理な拡大路線による破綻)
・大本営発表にみられる戦果誇大報告の悪癖(煽り報道を垂れ流すマスメディア)
・一億総玉砕という同調圧力(バランスを欠いた空気感とその実勢)
・大艦巨砲主義へのこだわり(過去の成功体験)

概ね指摘されていることは上記のような点です。

改めて近代日本を振り返ってみます。

外圧でやむなく開国を迫られた日本は、明治維新という一大社会変革を実現させ、あっという間に文明開化そして近代化を推し進めていきました。その中で歩んでいった富国強兵路線は日露戦争で結実し、軍事大国となりました。欧米列強による世界植民地化の時代に忽然と東洋に出現した大日本帝国は、軍事力による覇権争いの果て、自存自衛のために大東亜戦争に突入していきました。初戦、目覚ましい成果を挙げたものの慢心し、本来の目的を逸脱し、戦線をいたずらに拡大し、前線が疲弊し消耗戦に至り、物量豊富な米国を中心とした連合国に追い詰められ、ジリ貧そして帝国は被曝というこれ以上ない災禍の果てに破滅したというのが近代日本史のサマリーです。

こうして振り返ると、現状について、様々な点で教訓とすべきことが出てくるのがわかります。否、活かさない手はないと考えます。 

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