第815号 2020、行動しなければ始まらない年

第815号 2020、行動しなければ始まらない年

2020、行動しなければ始まらない年

2020年代がスタートしました。

2008年から12年間、747回の企業視察をしてきて思うことは、この先2030までの10年間で、企業社会のありようが決定的になっていくのではないかという確信です。

2008年に初めてベンチマークをさせていただいたのが伊那食品工業さんでした。人を大切にし、幸せをつくり続ける企業経営が真に存在していることを目の当たりにした時の衝撃は今もはっきりと覚えています。当時は、まわりの企業に同じような会社を認識することは困難でした。完全な少数派だったからにほかなりません。それでも坂本光司先生に師事させていただき、日本中を駆け回り、こんな会社があるのか、この会社もすごいという体験を1社、1社重ねていきました。

その現場体験での現実が原動力となり、社労士という仕事を通じてご縁をいただいた経営者や経営幹部、そして社員の皆さんに、業績軸から幸せ軸へ経営の軸を変えていくことの重要性を伝え続けています。早い企業では2010年から、変わり始めていかれました。そして、人を大切にする人本経営を本気で実践していく会社が、確実によくなっていく事例が一つ、また一つと増えていきました。気がつくと、直接、人本経営の指導をさせていただいた企業は120社を超えるまでになりました。

2015年あたりから、坂本経営学の流れをくむ一派だけでなく、経営の重要課題をモノ、カネから明確に「人」にフォーカスした経営指導理論が多く目につくようになってきたと感じています。

そして2020年、2008年当時には、考えられないくらい伊那食品工業に近い経営を志している会社の存在を多く認識することが出来るようになってきました。世の中には「いい会社」は確実に増えてきています。一方、変化しない、あるいは変化できずにいる会社も存在しています。

■「いい会社」とそうでない会社の明確な分岐点

「いい会社」とそうでない会社、どこで見極められるかといえば、明確なポイントがあります。

それは、人の問題に困っているかどうかです。

人を大切にする人本経営を実践し、幸福度が高められた会社は、まず採用に困るという現象がなくなっていることを確認できます。さらに離職者が多く発生し人手不足に陥るという持続可能性を損なう事態にも見舞われていません。他方、求人広告を出しても応募がない、若手社員が定着せず社員の高齢化が確実に進んでいる会社もまだ多く存在しています。

この先、どうなっていくか、もう明白でしょう。

人を大切にする人本経営を実践できている「いい会社」はますます持続可能性を高めていき、そうでない会社は時間の問題で淘汰されていくのです。

今後、政策は企業数を確保するための無駄な延命ではなく、真に社会価値の高い会社を支援していく「スマートエコノミー」を打ち出していくことを以前にお伝えしましたが、2020年代は、これが追い打ちをかけていくことでしょう。つまり、先端技術もなく、際立った特色もなく、人も大切にしていない中途半端な会社は命運が尽きるのです。

何とか手を打ちたいという企業に、私たちは提案できることがあります。

とにかく2020は行動しなければ始まらない年です。蓄えてきた「いい会社」づくりのノウハウを多くの会社で活用してほしいと、今年は特に強く想起するのです。

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