第1126号 なぜ社長交代は進まないのか?
2026.3.23
帝国データバンクが2026年2月16日に発表した全国「社長年齢」分析調査によると、2025年末時点の社長平均年齢は60.8歳に達し、過去最高を更新となっています。今後、日本経済が持続的な成長を維持するためには、企業の若返りと新陳代謝の促進が必要となります。不確実性の高い現代の市場環境において、長期的な視点での事業再編や技術投資を行うためには、次世代のリーダーシップが求められています。~以上、引用
ポイント整理
- 2025年末時点の社長平均年齢は8歳に達し過去最高。30年前と比較すると5.4歳の上昇
- 社長引退年齢の平均が5歳。2024→2025年の交代率は3.84%と低水準
- 社長の年齢・・・30歳未満2% 30歳代2.8% 40歳代14.4% 50歳代30.0% 60歳代27.5% 70歳代19.5% 80歳代以上5.6%
- 事業承継を完了できた企業と、着手できずに高齢化が続く企業との間で二極化が進行している
後継者不在で廃業するケースは倒産の7倍
年間倒産件数1万社に対して、廃業件数はおよそ7倍の6万7949件。そのうちの半数は黒字だといいます。→データ 後継者がなく持続可能性を絶たれているケースが山のようにあるのが現状ということです。現代企業において持続可能性を高めるためには業績軸から幸せ軸への転換が絶対要件、そして幸せ軸を体現できる後継者へのバトンタッチが必要要件。30歳代への後継者に事業承継を成功させたヒグチ鋼管さんの樋口浩邦社長は語られています。
「後継者’育成’など口幅ったい。大事なことは後継者’発掘’である」
事業承継に成功できるための鍵
すごく含蓄のある言葉と思います。自分の任期中に幸せ軸に共感共鳴し導ける人材を既存メンバーから輩出できるか、あるいは、担える人材を新規採用できるか、ということが答えになります。それに成功するためには、幸せ軸にかける経営者の並々ならぬ不断の決意が必要であることは言うまでもありません。前者に成功するためには、自身が社長の時代に、本気で幸せ軸経営に舵取りをして、次世代から幸せ軸経営を率先垂範出来る社員が頭角を現すように仕向けていくことが鍵です。弊社では人本経営実践講座を開催していますが、実は毎回、経営者よりも次世代リーダーの方が受講生に多い傾向にあります。幸せ軸をわが社で転換していくために次世代リーダーにそのための実現方法として人本経営のノウハウを学び身につけ自社で導き手になれるようにとの期待を込めて講座に送ってきて来られていると社長の思いをしっかりと受け止めて講義にあたらせていただいております。また社長自身が、どうにも業績軸の意識が強すぎて社内で陣頭指揮を執るのに苦労されているような場合には「社風をよくする研修」を毎月開催して直接当方が講師になって人本経営による幸せ軸の企業風土を醸成していくためのあり方の学びを社員さんに直接伝えています。
幸せ軸採用が極めて重要
優秀なリーダーにはなれても、経営者として務まるかは格段の資質の差が求められます。もし、社内の人材で後継者候補が出現してこなかったとしても、採用で後継者候補を見つけていく努力も欠かせません。実際、ヒグチ鋼管さんの場合、2016年に求人広告で「幸せ軸」を実践していることを明確に打ち出し、共感する求職者の募集をして大量採用を実現するという変化が現れ、そのうちのお一人が現在、専務として確実に事業承継者として活躍をしているのです。現在37歳です。この年代の人本経営者に事業を引き継げれば確実に30年は安泰に持続可能という未来が創造できます。
答えは明確に出ています。あとはやるかどうか。これも何度も繰り返してきた通りです。
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