第1123号 早くも始まった昭和有名業績軸企業の凋落

第1123号 早くも始まった昭和有名業績軸企業の凋落

昭和の時代、産業界の中心にいた有名大企業が業績軸を脱せず、その後退ぶりが際立ってきていることをリポートしてきました。特に希望退職という名のリストラを何百、何千、何万人という膨大な数の40~50歳代の中高齢社員に仕掛けている事案は、本当に心が痛みます。そして、これらの企業は必ず、しっぺ返しにあい、それは半端なものではないだろうと予見してきました。その兆候が、すでに出始めてきたようです。

パナソニック敗戦

万単位でリストラを進めているパナソニック。日経新聞が2026年2月23日に報じた記事パナソニック、欧米のテレビ販売を中国家電大手に移管 開発でも協力によると、パナソニックは4月から欧州と北米のテレビ販売を中国家電大手の創維集団(スカイワース)に移管する。自社での販売をやめ、人件費や物流費などのコストを抑える狙い。製品開発や製造でも協力する。自社では日本での販売や上位機種の生産に集中し、その他の地域の販売や低価格品の生産を外部に委ねることで落ち込んでいるテレビ事業の収益向上につなげる。~以上、引用、ということです。

つまり、遂に中国企業にテレビ販売で白旗を掲げ降参したという理解しかできないニュースです。ひょっとする大量にリストラした中高齢の元社員はスカイワークに転職していて、その元社員からパナソニックの社員は下請けのように扱われる事態も発生するのではなかろうかと想像してしまいます。パナソニックは今後、普通の会社に成り下がるだろうと言いましたが、そのスピードは予想以上に速いようです。リストラで狙いにした株価高騰どころかさらに廉価になるのではないでしょうか。もう経営陣、総退陣して幸せ軸に変革できるリーダーを据えない限りこの会社の再生は本当にあり得ないのではないかと危惧します。

スカイツリーのエレベーターは東芝製

あってはほしくなかった東京スカイツリーのエレベーター事故。5時間半も空中で閉じ込められるなんてお客さんは生きた心地がしなかったでしょう。いったいどこの会社のエレベーターか調べてみたら東芝でした。→根拠

東芝といえば、先ころエレベーター事業の撤退を検討していると報道されたばかりです。同時にこの大事故とはきな臭すぎます。ここも2024年、50歳以上の社員3500人を大量リストラしています。→記事 今回のスカイツリーの事故は、このリストラによる社員のモラルダウンが招いた結果というのは無理があるでしょうか。でもそうとしか思えません。検索をすると東芝も人的資本経営を強化するために、従来のメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用(職務型人事制度)への転換を積極的に進めていると出てきます。

幸いに今回、死亡事故には至りませんでしたが、可能性はあったわけです。業績軸から脱せずリストラを繰り返す昭和の有名大企業、どう考えても社内や取引先との人間関係の質は劣化しているに違いなく、それが思考と行動の悪化を招き、悪い結果を生じさせる可能性が高まっているのではないでしょうか。今回の東芝の件は、まさにこれが事象化したということだと感じます。

経営者よ、率先垂範して自らをリストラせよ

大事な40~50歳代の職業人生を棄損して、大量の不幸な中高齢者を生み出している経営者よ、まず自らリストラしてはどうか。それが示しをつけるということではないかと本当に感じます。でもそんな事例は未だに出てきません。これらの会社から悲惨な事故や事件が生じなければいいがと懸念してしまいます。社会に迷惑をかけることだけはごめん被りたいと切に念ずるのです。

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