第978号「幸せ軸」経営虎の巻四~五 支援型リーダー・人間力

第978号「幸せ軸」経営虎の巻四~五 支援型リーダー・人間力

「幸せ軸」経営虎の巻四~五 支援型リーダー・人間力

虎の巻その四 リーダーの役割は、管理ではなく支援であること

幸せになっていくことを目的とするのですから、
職場の長たる者の役割は、
管理して支配するのではなく支援を重視していきます。

では何を支援するのでしょうか?
これについて伊那食品工業に視察に伺った時、
塚越英弘社長から明確な答えを示していただき
感動を覚えたことがあります。

会場からの管理職についての質問があった際に、
その者の役割は「メンバーの生活に気を配ることだ」と指摘されたのです。

支援型リーダーを形容するのに、
これ以上ない明瞭な表現だと思わず感嘆してしまいました。

人の幸せは家庭円満であってこそ叶います。
そして家庭円満だからこそ、
仕事に精一杯打ち込むやりがい、働きがいも生まれます。

そのことを踏まえているから、
仕事の都合より家庭の事情を優先していいという文化を育てていきます。

それは、お互い様、お蔭さまという
利他の組織風土の醸成に極めて貢献してくれます。

コロナ禍が深刻化し始めた2020年の春先のことでした。

「雇用を守ると言葉を発しているので、
派遣社員にも同じ考えでいるつもりです。
本当は、4月に育児で休んでいた社員が戻ってくるので
6月末までと派遣会社には通知していたのですが、
今やってしまうと次の当てのないまま放りだすことになるので、
本人には次の仕事を探すことを条件に
1ケ月ごとに更新する旨を伝えています」

こんな心温まる連絡がありました。
会社も大変に違いありませんが、正社員だけでなく、
派遣社員の生活にも見事に気を配られているのです。

このような配慮こそが、幸せ軸経営者の背中と心であるといえるでしょう。
そうした思慮が社員一人ひとりの心に届き、
メンバーは心理的安全性を大いに感じて、
この会社で働くことができて
幸せだと実感をもっていくことでしょう。

支援型リーダーの心得は次の通りです。

支援型リーダーシップに求められる10の基本行動

① 対話する
② 傾聴する
③ 気に留める
④ 顧みる
⑤ 考える
⑥ 合意形成をはかる
⑦ 信頼する
⑧ 任せる
⑨ 承認する
⑩ 感謝する

虎の巻その五 最も重視する能力は、仕事力ではなく人間力であること

ジョブ型雇用という
仕事力を重視した人事マネジメントを推奨する人事コンサルタントが散見されますが、
本末転倒です。

人の可能性はモチベーション次第で何倍にもなります。
にもかかわらず職務記述書のような型にはめてしまっては、
伸びる可能性をむざむざ奪ってしまっていることと同じです。

一人ひとりの可能性にフォーカスしていく「人間力」を重視した人づくりが
幸せ軸経営の醍醐味です。

宮脇健社長は、社員の人間力を開花させるその手応えを次のように語っておられます。

「今、私の前に見えているのは、
会社という大きな器に埋没していた個々人が、
急に大きな姿になって各自が自我を持ち、そして協力し合い、
その結果、会社が動いているという光景です。
この感情を突き詰め、具体的にしていく事で、
宮脇鋼管でしか出来ない宮脇鋼管らしい人本経営を築いていくことが出来ると
確信しています。」~続く

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