第977号 猛烈に初任給を高騰させる大手企業、これにどう立ち向かうか

第977号 猛烈に初任給を高騰させる大手企業、これにどう立ち向かうか

猛烈に初任給を高騰させる大手企業、これにどう立ち向かうか

あらゆる物価が値上がりし続ける中、
大企業が初任給を猛烈な勢いで高騰させてきているというニュースが増えてきました。

以下、そのうちの一つの記事の抜粋です。

賃金構造基本統計調査によると
日本における男性労働者(短時間労働者を除く)の賃金は
2001年をピークに横ばいが続いています。

しかし昨今の急激な物価上昇によって、この状況が一変する気配があります。
ファーストリテイリングは物価高への対処や人材獲得を目的に、
3月から国内従業員の年収を最大4割引き上げ、
初任給も25万5000円から30万円に引き上げると発表しました。

また、他の大手企業でもこの流れに追随する動きがみられます。
これにより大手と中小企業の賃金格差はますます広がり、
労働者の大手志向はさらに強いものとなるでしょう。

大手との賃金格差は人材確保という点で、
中小企業にかなり深刻な課題を引き起こすといえるでしょう。
*

人本経営実践企業は動じるなかれ

こうしたニュースは人本経営を実践してきた経営者にも動揺を与えています。

たしかに中小企業では、このような大胆な賃上げは難しいことでしょう。
しかし、すでに隅々まで人本の社風が行き届いた企業ならば、動じることはありません。

そうした大企業よりもよい企業風土があることが、
人材獲得においては決定的な競争優位性をもたらしてくれていることに
自信を持ってください。
現に新卒のエントリー数は減っていないはずです。

正念場です。
勝負は、社風の良さを求職者に感じさせられるかどうかに
かかってきたのではないでしょうか。

多くの調査では、その職場を辞める理由、選択する理由は
給料といった労働条件よりも「人間関係」が上位にきています。

人本経営の実践度が進み、良好な人間関係が育まれ、よい社風を流せている会社は、
間違いなくこれからも人材採用は安泰です。

逆に言えば、中小企業でギクシャクした人間関係が職場での問題になっているようだと
話にならない世界が待っているということです。

人はやめる、人はこない、、、その先、どうなるかは自明です。

現実化した思考

ここ近年、人本経営は「したほうがいい経営」から
「しなければ始まらない経営」になったと強くメッセージしてきました。

そのことが、とうとう現実化し始めたのが今だと言わざるを得ません。
すでに実践してきた経営者は、業績軸から幸せ軸へ変えた、
あの時の経営決断がまさに正しかったと
ご自身をほめていただいてよいかと存じます。

ラストチャンス

当通信を読んでくださって、
まだ幸せ軸の人本経営の実施に踏み切れていない経営者の方は、
今こそが変わるべき、本当にラストチャンスだと思います。

人本経営は即効性はありませんが、時とともに確実に結果がついてきます。

即効性はないとはいえ、実は採用面は唯一即効性が出せるという特徴があります。
求人広告に「当社は幸せ軸で、社員が幸せになる職場づくりを本気で目指しています。
そうしたことを大切にする当社の経営理念を共感できる方は
ぜひ会社説明会にご来場ください」といった打ち出しは
嘘偽りなくできるからです。

そして、確実にそのメッセージに共鳴してくる応募者が少なくなく現れます。
それは、高い給料に誘われて大手に就職したものの、職場での人間関係に疲れ、
賃金より働きやすい風土がある職場を求めて転職をしようとする若者かもしれません。

もちろん、そう打ち出した以上、実際に人本経営を本気で実践しなければ、
せっかく採用した人財の定着はおぼつきませんので、
覚悟を決めて王道である人本経営を邁進し続けてください。

賃金は世間相場以上になるように何とか努力してください。
そうすれば、健全な企業風土がある限り、
それを理由に離職していく社員の発生を食い止めることは
確実に実現できると保証します。

社員を幸せにする人本経営を本気で実践したら、
いちばん幸せを実感するようになるのは、社長あなた自身なのです。

そのことを実感する時を味わってほしいと今、心から念じています。

このコンテンツの著作権は、株式会社シェアードバリュー・コーポレーション(以下SVC)に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、SVCの許諾が必要です。SVCの許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。


サービス一覧

講座日程一覧

お問い合わせ