第965号 伊那ツアー2022 人本経営の奥義に一段と近づく

第965号 伊那ツアー2022 人本経営の奥義に一段と近づく

伊那ツアー2022 人本経営の奥義に一段と近づく

人本経営の聖地、伊那食品工業へベンチマークに行く視察会
「壺中100年の会」が8日から9日に行われました。

伊那ツアーは人気で今回も総勢40名、ほぼ2か月前には定員という活況ぶりでした。

人本経営は会社経営に関わる人同士の
「関係の質」を究極に高めていくことであると結論付けていますが、
では具体的にどうすることで関係性が上質化していくのかということについて、
今回、極めて有効な示唆をいただき、
また一段と人本経営実践の奥義に近づくことができました。

今回も塚越英弘社長にご講話を賜りました。
伊那食品工業では、大事なキーワードがあるとご紹介くださいました。

それは「みんなでやる」ということでした。

その機会は同社にはたくさん用意されています。

・かんてんぱぱまつり(6月)…ガーデンがまさしく縁日のようになり
500人の全社員総出で1日1万人の方におもてなしをしています。
社員たちは口を揃え「本当に楽しい」と語っています。

・毎朝の掃除…誰が何処を清掃するか、そんなルールはありません。
一人ひとりは毎日気づいたところを奇麗にし続けていきます。

・社員旅行…同社にとって重要なイベントで、
14~5班に分かれて3~40人ずつが毎回メンバーを変え編成されて
海外(4泊)、国内(2泊)の順番で開催されています。
現在わが国の企業では社員旅行を催行している割合は
最盛期7割から3割へ減少しています。
楽しくないから社員から反対が出て減っているのです。
「なぜ旅行なのに楽しくなくなるのか」と塚越社長は語られていました。
同社では社員旅行は、みんなが幸せを感じる目的そのものになっていて
社員は心から楽しんでいるとおっしゃっていました。
旅行というより会社の行事と社員は認識して
2ヵ月半くらい前から、それぞれの班でどんな旅行にするか
自主的にミーティングを始めていくそうです。
みんなでやる環境は、自主性発揮の習慣づけになるとのことでした。

ほかにも年2回の全体大掃除、漬物づくり、農作業、月一回の月例会など
「みんなでやる」機会がいろいろあるとご紹介くださいました。

何故、みんなでやるか

普段の仕事は上下の関係つまりタテのつながりで動くが、
みんなでやっている時はヨコのつながりで動くことになります。

上下とヨコだったら、どっちが話しやすいかといえば、
ほとんどヨコでしょうと塚越社長。

ヨコの関係の方が話しやすくなり
伝わりやすくなる信頼関係が圧倒的につくられるのです。

信頼関係という最高の「関係の質」を築く
「みんなでやる」行事が次から次へと用意されていて、
多くの社員同士がヨコでつながる時間と環境があることが、
あの伊那食品工業の企業風土の根底にあるということが
明確に理解できました。

今回、もう一社視察させていただいたのが、菓匠Shimizuさんでした。

興味深いことにオーナーシェフの清水慎一さんが、
社員同士の食事や社員旅行を大事にしているとまったく同じことを指摘されていて、
その符号に驚きと共に確信を覚えました。

同社では子供たちの夢を実際のケーキにしてプレゼントする
夢ケーキというイベントが有名です。

日本中から集まった夢を形にするのは大変なことですが、
全スタッフが参加して成就されていきます。

清水シェフは、社員同士が時間を共にすること、
共通の思い出をもつことで繋がりが強くなると
「みんなでやる」ことの意味を明瞭に解説してくださいました。

今一度、会社、組織のイベントのあり方を考える

ぜひ、読者の方は、自社で、自部門でもう一度
「みんなでやる」ヨコつながりが計られるように
朝礼などのすべてのイベントのあり方を
見直されてみてはいかがでしょうか。

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