第947号 業界の常識を疑い、高みを目指す

第947号 業界の常識を疑い、高みを目指す

業界の常識を疑い、高みを目指す

業界の常識ということが、世の中をよりよくしていくことの妨げになっているのではないか
という気づきをよく与えられます。

伊那食品工業の塚越寛さんは語ります。
「業界がよいビジネス文化を築けるかどうかは、会社の存続にかかわる重要な課題です」

重い命題ですが、そのとおりだと改めて考えさせられます。

人手不足が顕著になってきた今、多くの業界で、
なるだけ接客の機会をなくすことが合理化につながると、
タッチパネルや自動機械が導入されているところが多くなりました。

入店し飲食店などで、ご注文はこちらでとパネルを指さされると、げんなりしてしまいます。
あるいは、ホテルで機械でチェックアウトした後の、
あの無機質な「ありがとうございました」の音声は、
なにひとつ心に届いてきません。

こうした時代の流れには、抗いがたく、残念ながら、従っていくしかないのでしょう。
しかし、悪しき業界の常識には毅然と立ち向かっていく必要があるのではないでしょうか。

寒天は原料の海草の価格に大きく左右される相場商品というのが、それまでの業界の常識でしたが、
塚越寛さんは、世界中を訪ね歩き、
寒天を安定的に供給できる体制を確立していくという偉業を成し遂げています。

世の中にとって、そういう状態であってはよろしくない、
あるいは、その仕事そのものはないほうがよいというもの、ことがあれば、
それがたとえ業界の常識であったとしても、
改良、改善の努力をしていくことが使命ということなのではないでしょうか。

労働紛争処理業務なんてないほうがいい

人事労務に関する相談事が社労士事務所に舞い込みます。
最近、激増しているのはパワハラが発生して社内で労働トラブルが発生しているという案件です。

ところが、今、弊社にはパワハラはおろか労働紛争に関連する相談は、ほぼ皆無となりました。

この15年間、人を大切にする人本経営の重要性を訴え、150社に指導を施してきました。
それが、現在の状態をもたらしているのです。

会社にとっても、社員にとっても、また社労士にとっても厄介な労働紛争の処理業務などは
ないほうが世の中にとって、よりいいことであることは明白です。

紛争を処理する時間が消え、
どうすれば職場が活性化し、働く社員同士がよりよい関係性を築いていくことが出来るか考え
行動にかえてもらう「社風をよくする研修」の講師を務める時間が増えました。

また、経営者やリーダーに直接、人を大切にする経営を学んでいただく
「人本経営実践講座」の講義をする時間にもなっています。

さらには、いい会社にベンチマークに行く企画をして、実際にお連れする仕事をしています。

「パワハラがない職場のつくり方」という人本経営の指南書を書き下ろすことに
社労士としての時間が当てられています。

そして、同業の社労士に人本経営の指導ができるようにノウハウを学んでもらう
「志伝塾」の主宰をして、多くの時間をつぎ込んでいます。

人を大切にする人本経営を指導できる社労士が目立って活躍するようになってきたら、
確実に社労士業界は、よいビジネス文化を築くことにつながると信じてやみません。

そのためにより必要とされるようになれば、
株式会社シェアードバリュー・コーポレーションの持続可能性は高まってくることでしょう。

理想は手に届かないものではなく、一歩一歩前進していくことで近づいてくるものであると
ここまでの社労士人生を振り返って、今、感じています。

これからも、あせらず、あわてず、あきらめず、
企業社会において幸せ軸が当たり前になるよう、この歩みを続けていきたい。
応援よろしくお願いいたします。

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