第935号 人本経営サミット2022 レポート①

第935号 人本経営サミット2022 レポート①

人本経営サミット2022 レポート①

SVC恒例の春のイベント「人本経営まつり」。
今年は過去に人本経営実践講座を受講修了された企業9社のトップやリーダーの皆さまをお招きし
セッションを行いました。

その後、人を大切にする経営の取り組みがどこまで進み、
今、どのような状態になっているのか、ありのままを語っていただきました。
各社とも確実に前進しているということが伝わってきました。
レポートいたします。

セッション1  ぜんち共済
障がい者を迎い入れ、組織風土、企業文化がさらに人本に磨かれ、
社員の幸福度が高まっていることが、よくわかりました。

支援型リーダーとして活躍されているミドルが高い人間力を発揮して、
健常者と同じ業界資格を3年前に迎い入れた知的障がい者のスタッフにも取得させ技能向上を図り、
正社員として雇用を促進させています。素晴らしいです。

会社の健康状態をはかる「社員意識調査」も定期的に実施している同社。
直近の幸福充足度指数は、「いい会社」と判断できる60%を超えてきました。

確実に「大切にしたい会社」の仲間入りをしてきました。

セッション2  パパラギダイビングスクール
コロナで営業停止をくらい、売上ゼロ、支出6000万でも、
パートを含め100%の給与補償をして困難を乗り切った同社。

社員からこんな言葉がでます。
「会社は自分たちを守ってくれる。だからみんなで会社を守っていこう。」
そして営業再開後、みるみるⅤ字回復を遂げていきます。

「楽しく切磋琢磨する」
ノルマもなく数値をとやかく言われないけれど、
社員一人ひとりは自分の個性を磨き、
存分に自分らしさを発揮してお客様を喜ばしていきます。

ならば自分もと他メンバーが刺激されて、
そのメンバーもまた自分らしさを発揮して周りを唸らせていきます。
一人ひとりのスタッフの人間力が際立つパパラギの人本経営。
そこに価値観を感じるお客様がまた増えて、
優良顧客と共に永続する会社へ成長しています。

人を大切にする経営は仲良しクラブになる訳ではないということがよくわかりました。

セッション3  とりのごん助
人本経営サミット初日のラストは居酒屋「とりのごん助」を経営する
有限会社ライト・ライズの寺本光司社長と右腕の梅田真吾さんが登壇。

一切の資料を使わず、日ごろの思いを語っていただきましたが、
ものすごく伝わって参りました。

コロナでさんざんな目にあっている飲食業にもかかわらず、
店が営業できなければ、テイクアウトだと
まさしく全員一丸となって信じがたい日商を重ねたそう。

それでリストラどころか臨時ボーナスも支給できたとは圧巻。
飲食業で完全にコロナに勝っています。
これから経営環境に影響を与えるどのような出来事が起きても、
同社は乗り越え永続していくことでしょう。
大変勇気づけられました。

社員のヤル気は会社の資産と寺本社長。
社員が幸せになることを経営者として100%の時間を費やしているというのは、
けっして誇張ではないと感じられました。

地元の高校生、大学生が、ここで仕事をして自分を磨き、
たくましく、優しく育っていきます。

もはや飲食業でなく、地域になくてはならない人づくりを行う
人生大学そのものだと感じました。

初日の3社のプレゼンを受けて、すでにもう胸がいっぱいになる思いでした。
人を大切にする人本経営は、本当に人々に幸福をもたらします。
そして、企業体を強くたくましくしてくれるものだと改めて実感いたしました。
皆さん、ありがとう。

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