第913号 組織風土改革、いつやるの?今でしょう!今しかない

第913号 組織風土改革、いつやるの?今でしょう!今しかない

組織風土改革、いつやるの?今でしょう!今しかない

いつやるの?今でしょう!

一時、一世風靡した、この掛け声。
まさしく、今、人を大切にする経営を実践しないで、いつするのかという感を日に日に強くしています。
予想以上に長引いたコロナ禍が、平素の経営における内部留保の重要性を改めて認識させてくれました。
ようやく一段落して、反転ができそうな現在、
まさしく心機一転して、これからは、澱むことなく人本経営を全うして確実に年輪を刻み、
3年売上がなくとも、乗り越えられる経営体質をつくることに本気でチャレンジする絶好機です。

そして、法改正により業務指導であっても労災認定を認めるパワハラの新基準が発動され、
2022年4月から中小企業にも適用されてきます。

パワハラ問題は後ろ向きな事案ではありますが、
新基準により、経営者にとっては背に腹は代えられない経営課題となってきました。
放置は論外として、仕方なくおざなりに向き合うのか、
これを契機に、一気に、健全健康な職場風土の優れた企業体質に変革していくのか、
今、どう舵を取るのかによって、
会社の存亡がかかっていると言って過言ではない状況になってきました。

パワハラ対策対応に誤った経営人事マネジメント、労務管理をすると、
仮に実際にパワハラが社内に発生することは防げたとしても、
元気なく、覇気が感じられない社員が多くなり、離職者は絶えず、新規に人も採用できず、
時間と共に企業活力は失われ、早晩、事業継続が行き詰ってしまうことが容易に予測できます。

今日は今日しかない、今日に明日は来ない

「人を大切にする経営、いいことはわかる。
だが、もう少し収益性がよくなってから取り組むことにしたい」

これまで、たくさんの経営者、経営幹部の皆様を、
日本中の「いい会社」にベンチマーク視察にお連れしました。
ホンモノに触れて、これは素晴らしいと感動されているご様子は伝わってきました。
しかしながら、その後の行動をみていると、
心の中で、そういった思いなのだろうかと感じる方がおられました。

状況は改善されたでしょうか。きっとしていないのではないでしょうか。

一方、伊那食品工業などに学び、理想は高いけれども、
自社で出来ることから、少しずつでも近づいていこうと本気で行動され、手応えを感じていた社長は、
今般のコロナ禍にあっても、荒波を難なく乗り越えておられます。

結論は、はっきりと見えてきた

人を大切にする経営を志す会社には希望があり、そうではない会社には闇が待っているということです。

もう、いつかやる、といういいわけも出来ません。
改正パワハラ防止法の適用は、2022年4月に迫っているのです。

今回、トヨタ自動車という日本を代表する会社で起きたパワハラ事件で、
高裁が新基準を適用し、国が上告せず確定されたということの重大性を見誤ってはいけません。
社員を大切にできず、パワハラを発生させる企業は、
もう社会に存在しなくていいという意思表示をしたのです。
前政権は中小企業の数は半分でいいという主張をしていたブレーンを内部に招き入れ
政策を誘導していたことを思い出してください。

今回の労災新基準はその一環と見て取れなくもありません。
政権は変わり、今後の行方は注目ですが、既定路線はすでに動き出しているのです。

今、だいぶ「いい会社」になってきたという場合も、
ここでさらに一段ギアを上げて、本当に「いい会社」になる好機到来といえます。
パワハラ対策という、ある意味ピンチを、
またとない組織風土改革の大チャンスととらえて行動していくことで
価値ある次世代企業としての地位と存在感が確保できます。

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