第716号 2017年総括

第716号 2017年総括

2017年総括

2017年最後の通信となりました。人本経営という軸からこの1年を総括して参ります。

■「働き方改革」のジレンマ

今月ヤフーニュースで流された記事のタイトル

安倍政権が最大のテーマにしていた「働き方改革」、最近当の安倍首相がこの言葉を口にしなくなったと報じられていました。宣伝効果は抜群で、今やこの言葉を知らない企業はないでしょう。しかし、イコール残業抑制というとらえられ方をして、社員を大切にするという本質的なアプローチを欠いた職場で事態がかえって悪くなるという悲惨な実態が明らかになってきました。その象徴的なニュースが、先週報じられたホンダの販社で起きた事件でしょう。

結局、働き方改革なんて政治家や政府が主導して実践するものではなく、現場の社長、社員の強い意識によって内発的に実現されていくものでなければ、絶対に成果は出ない、と断言いたします。

■社会的に進んだ人本主義

政府に言われるまでもなく、未曽有の人手不足常態化社会が進行しつつある現況下にあって、企業はそれまでの経営のあり方を売上拡大路線から一転させ、社員主体で発想し始める会社が続出してきました。

業績軸から人本軸へ、この1年で企業社会が変質し始めたことは疑いようがありません。問題は、この経営改革の道を踏み外さないことです。長時間労働を前提とせず、現有人員体制で適正労働時間による企業経営をゴーイングコンサーンできる体制を再構築していくことが多くの企業で経営課題となっています。

■戦後初のダウンサイジングが経営課題となった現代

2008年に人本経営に覚醒して、探求し、実践し、指導し続けて来年でいよいよ10年になります。この間を振り返って、一つだけ確かなことがあります。それは人本経営に成功することが企業に永続という命の輝きを灯し続ける結果をもたらすという厳粛な事実があるということです。ではまた来年、良いお年を!

人本経営実践講座は、2014年に開講以来、45社55名の経営者・経営幹部に受講していただきました。修了時のアンケートでは、すべて「満足した」とのご回答をいただき、現在では「人を大切にする会社づくりのトータルサービス」を展開する弊社の基幹事業として成長して参りました。

当講座に参加して「満足した」とのご回答をいただけるのは、講座で提供するノウハウが、自社での「いい会社づくり」の実践において実際に効果があったということにほかなりません。

事実、講座の受講を契機に、多くの会社で

など、その効果を実感する喜びの声がたくさん届いております。

人を大切にする人本経営を自社で実現するためのノウハウを学んでいただく10カ月間の講座で、必ず御社の社風がよくなり、社員の幸福度と顧客満足度が高まる企業文化が醸成されていきます。

経営者と経営幹部の方が同時に受講されることで効果がさらに上がります。  
ひと月1回4時間のカリキュラムですが、毎月の実践と課題解決でとてもいいリズムができることと存じます。

また、同じ志を抱いて参加される受講生企業同士の絆は、他の講座では類例をみないくらいに堅く結ばれ、将来に向けて欠かすことのできない仲間づくりが実現しています。  

来年は、御社の「いい会社づくり」に貢献させていただけましたなら幸甚です。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

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