第712号 伊那食品工業 塚越寛会長、校長就任へ
2017.11.27
伊那食品工業 塚越寛会長、校長就任へ
なんと「いい会社をつくりましょう」でお馴染みの伊那食品工業・塚越寛会長が小学校の校長先生へ就任したというニュースが報じられました。
その学校は「信州たかもり熱中小学校」で、2018年4月に開校するということです。
熱中小学校プロジェクトは、「廃校再生プロジェクトNPO法人はじまりの学校」が運営しており、多様な背景、価値観を持った人たちが相互に影響を与えることにより、今までに全くなかったものを創り出す「他力創発」を基本概念としています。
このプロジェクトは「もういちど7歳の目で世界を…」を合言葉に、2010年に廃校となった山形県高畠町の時沢小学校を新しい学びの場「熱中小学校」として復活することから始まりました。多種多様な授業を通して、それぞれの地方の特徴を活かした自律的で持続的な社会をかたちづくるための人材創出を目指す【他力創発プラットフォーム】を目指しているということです。
現在、富山県高岡市、福島県会津若松市・喜多方市・三島町、東京八丈島、北海道十勝更別村、徳島県上板町、宮崎県小林市など日本全国に展開されています。「生涯学習の取り組みとして、とてもユニークな活動」と注目され、2016年にはグッドデザイン賞も受賞しました。
少子高齢化、経済の低成長が生む各地域・地方における課題は多く、複雑化して多岐に渡り、解決に向けた取り組みを具体的に進められている地域は些少です。熱中小学校プロジェクトは、潜在化した多くの課題を顕在化し、その地域・地方を超えたネットワークを駆使し、多様な人々を巻き込んで課題解決を図っていくための「他力創発プロジェクト」として、さらに「人の発掘」と、その人たちが「出会い」、「創発」する「場」を日本全国に深耕していく計画を立てているそうです。
なんだかすごいことになってきていますね。
開校予定の「信州たかもり熱中小学校」では、「自ら学びたい」という思いがあれば、年齢・職業・居住地を問わない方針で近日中に入校希望者を募るとのことです。
特におすすめなのは次のような方だそうです。
・多様な分野の最先端のビジネス事例、ノウハウを学びたい方
・自分のキャリアの選択肢、可能性を広げたい方
・起業したい方、新規事業を立ち上げたい方
・異業種・異年齢交流を行いたい方
・志を共にし、切磋琢磨できる仲間づくりがしたい方
・視野を広げ新しい世界と見方を知りたい方
これまでの熱中小学校では、20 代から70 代の大人が集ってきているといいます。
塚越寛会長は語られています。
「経営者は教育者でなければならない。」
「どうあるかはみな学ぶ。でももっとどうあるべきかを学ぶことが重要。それを実践するために大役を引き受けた。」
「やり方」ではなく「あり方」を学ぶ学校を創設方針とされるようです。これは来年4月、全国から志の高い方が伊那地方に殺到することになりそうです。
※今週号の情報ソース
★トヨタの師匠、小学校の校長に
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171031-00051488-jbpressz-bus_all&p=1
★信州たかもり熱中小学校、開校します
http://www.town.nagano-takamori.lg.jp/chosei/1/8/1/3173.html
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