第676号 70年周期説 最新形(2017年3月モデル)

第676号 70年周期説 最新形(2017年3月モデル)

70年周期説 最新形(2017年3月モデル)

70年周期説。これまでも当通信で何度かお伝えしてきました。近代日本では、それまで支配的だった社会の中心軸が大きく真逆の方向へ触れるような歴史を70年周期で繰り返している、という説です。

70年前の1945年前後は、先の大戦を経て、戦前と戦後ではそれは全く別の社会になったことを体験しました。さらに遡ること140年前の1875年前後は、明治維新により長く続いた江戸時代が終焉し、わが国は近代国家としてまさしく生まれ変わりました。

翻って現在、明治維新以降、わが国は第3の大変革期を迎えています。当通信ではポスト資本主義社会としての人本主義社会の到来を訴求してきました。この考えに変わりはありませんが、現在進行形で起きている変化は時と共にさらに視界が良好になってくるという実感を持ち始めています。最新形のNEXT 70を今週号では描いてみたいと存じます。

※[表1] 参照

現在、起きている出来事は、これまではポスト資本主義としていましたが、明治維新や大戦終戦に匹敵するくらい、誰が見ても明らかな出来事は人口減少ということになるでしょう。公の統計では5年に一度、国勢調査によってわが国の人口数は発表されています。最新のものは2016年に出され、1920年の国勢調査開始以来、わが国の人口は初めての減少となりました。少なくともこの先50年近くは減少の一途を辿ることが予測されています。終戦から70年、人口がピークアウトし、人口減少社会になっていくということがNEXT 70の出来事でピッタリする感じです。

過去2度の70年周期では、封建主義から民主主義、そして軍国主義から平和主義へと社会形成に影響を与える中心軸が真逆といってもいい方向に振れています。今、これに匹敵する変化はバブル経済崩壊後から顕著になっていますが、規模拡大を最優先させた経済至上主義が修正せざるを得ない事態になっているということです。今後は、希少価値となってくる人々が快適に感じる状態、すなわち人々に幸せをもたらす事業体が社会に求められ、結果としてそこにお金も集まってくるようになるでしょう。

過去2度の70年周期は、本当に大変革といえます。なにしろ70年前には国(大日本帝国)が消滅し、140年前には絶対的社会価値基準であった殿様が姿を消してしまったのです。そして、それまで隆盛を誇っていた軍人、武士という職業、位は社会から弾け飛んでしまいました。

歴史は繰り返すとすれば、現代でも、今後社会から消失していく存在があると考えるのが自然です。では、いったい何がなくなると考えられるでしょうか。

まず殿様、国に匹敵する現在の絶対的な存在(A)は、マイナス金利が象徴的ですが、「右肩上がりの経済」といえるのではないでしょうか。人口が増えていけば黙っていても右肩上がりになる訳ですが、この環境は今後望むことが出来ず消失していくのです。

そして、武士、軍人に匹敵する現在支配的な職業(B)とは何でしょう。同じような形容をするとしたら「資本家」ではないでしょうか。武士や軍人がまさかわが国から消失するとは思えなかったのですから、今回もあり得るでしょう。2000年以降、15~64歳の生産年齢人口が1000万人も激減しているために、現在、かつてない人手不足状態になっています。実は資本家の前に労働者が大量に消失しているのがわが国の実態です。労働者がいなければ使用者、つまりは資本家も成り立たなくなっていきます。こうして労使という関係性も解消されていくでしょう。企業は労使という上下ではなく、同志というパートナーシップで結合する時代になるでしょう。

廃藩置県、財閥解体といった社会政策が時代の変化を推し進めました。現在、これに匹敵する(C)とは何なのか――そう、それこそが「働き方改革」ではないでしょうか。この特集は、また機会をみて考察します。

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