第1116号 朽ちゆく名門コンサル会社~業績軸コンサルの絶望と終焉
2026.1.14
ちょうど1年前の通信で経営コンサルタント業が過去最多の倒産をしていることをレポートしました。1年が経ち2025年はさらに多くのコンサル業が潰れ記録更新をしたと各調査機関が報じています。コンサル業の倒産、2025年も過去最多へ~帝国データバンク、「経営コンサルタント」倒産 過去最多の170件~東京商工リサーチ
リストラを指導する著名コンサル会社
コンサルティング会社を巡る話題では、驚くべきことを報じているニュースも年明けに飛び込んできました。2026年1月4日付けでリリースされたダイヤモンドオンラインの記事は衝撃的です。「【内部資料入手】BCGがアパレル大手TSIに提示した極秘「リストラ手順書」の全貌、社員を「エース人材」や「業務遂行に不要な人材」に選別」と題された記事です。以下、引用します。
アパレル大手TSIホールディングスは、数十億円を投じてボストン・コンサルティング・グループ(BCG)に収益構造改革の助言を依頼し、BCGが提示した「10億円削減」のリストラ手順書に沿って大規模なリストラを進めてきた。26年2月期に10億円を捻出するため、本社人員の2割削減を前提とした計画がBCGから示された。そこで考案されたのが、部門長に部下をA~Dの4段階で分類させる“ABCD選別リスト”だ。Aは「エース人材」、Bは「業務遂行に必要な人材」としてリストラの対象外とする一方、Cは「業務遂行に不要な人材」、Dは「早期退職の筆頭候補」とした。C・Dとされた社員に個別面談を行い、退職と配置転換を進める。こうした流れが、10億円創出に向けたステップとして盛り込まれていた。~以上、引用
無責任すぎる仕事
業績が良くないから収益構造改革のコンサルを依頼したら、売上で10億円ではなくリストラによって社員の人件費をカットして10億円捻出するプランを提示し、しかも現場の部門長に切り捨てていい仲間を選択させるという惨いことを強要しているようです。2:6:2の下の2割をまさしく切り捨てるというリストラです。愚かすぎる。そんなことしても残った8は再び2:6:2に分裂していくのです。瀕して鈍していくだけの未来しかやってきません。人本経営では下の2割は絶対に切り捨てません。何らかの問題があってそこにとどまっている訳なので、その層がせめて6に入れるように原因究明と改善行動を余念なく繰り返し底上げをしていきます。むしろ下の2割は会社の伸びしろだと捉えていくのです。
落ちぶれたBCG
こんな無謀なコンサルを真に受けて実行する駄目会社は衰退しても構いませんが、それを指導しているのがBCGとは情けない。売上で収益10億改善するのではなくリストラで10億するコンサルしかできなくなってしまったとは、最低すぎます。かつての名声はどこへ行ってしまったのか。バブルの頃、一世風靡した著名な業績軸経営コンサル会社が危ないと改めて感じます。おそらく名うてのリストラ大企業も同様の著名コンサル会社の指導を受けていると大いに推定できます。今、こんなのに近寄っては絶対にいけません。だから結果出せないでコンサル業は倒産最多になっているのだと理解できます。
業績軸から幸せ軸へ転換できる専門家がホンモノ
帝国データバンクは今回の調べについて「高度な専門性を持つ経営コンサル企業とそうでない企業との選別が、今後より進行するとみられる」と分析しています。“AIでは代替できない価値”を示せる企業かどうかが、いっそう重視されていきそうだと見立てています。生産年齢人口が何十年も激減していく「すでに起こった未来」に抗い持続可能性を高めていく経営は、減っていく働き手(労働者)と消費者(お客様)に選ばれる経営を実現すること、これしか正解はありません。それを実現させる答えが幸せ軸経営です。そしてその確実な方法論が人本経営の実践です。人を大切にする人本経営のコンサルは絶対にAIに取って代われない仕事です。人の心の問題解決であるからです。人間力はAIでは高められません。これからどんな時代が来ようとも、人本経営の指導は確実に需要があるでしょう。そのニーズに応えられる社労士こそ確実に生き残るに違いありません。それが人本社労士です。
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