第1095号 大切な今日という一日
2025.8.4
過去は変えられない。未来は変えられる。
よく言われる言葉でその通りです。過去に起きたことは変えられません。しかし、それを教訓とすることはできます。その起きた出来事を踏まえて反省し、今日、昨日までの考え方や生き方を変えていくと昨日までと違う明日がやってきます。
そんな明日がやってきても、目に見えた変化は出てくるはずもありません。しかし、翌日もまた意志を行動に変えていくことを繰り返していくのです。しかし人間は弱いものですから、次の日はまた元に戻ってしまうかこともよく起きます。俗にいう三日坊主です。
日進月歩が重要
それでいいのです。三日坊主に終わってしまったなと翌週気づけば、また新たな行動をしようと決意して実践する日がつくれます。そしてまた三日坊主になったとしても、ひと月で振り返ってみてください。三日坊主が3回だったら9日間、4回だったら12日間、5回だったらなんと15日間と月の半分も昨日と違う生き方をしたのです。これが日進月歩です。
月単位で振り返ると、少し変化の手応えが出てくる可能性があります。例えばダイエット。毎日毎日体重計に乗っても目覚ましい変化は感じられないかもしれませんが、一月後に計測すると、おっという変化が感じられるかもしれません。
月単位で行動を考えておくことが、よい未来をつくるヒントになりそうです。
早起きは三文の徳は真実
早起きは三文の徳という諺があります。筆者は還暦を迎える1年前から夜型から朝方へ変化しようと試み5時起きの生活をするようにしました。すると、この三文の意味がよくわかるのです。朝早く起きると当然、それまでより早く家を出て職場に向かうようになります。すると空気が新鮮であることに気づきます。さらに人が少なく快適に駅まで歩くことができるという体感も得られました。そして、誰よりも早く会社につくと、邪魔されることなく仕事のスタートが切れます。これがよい準備や段取りに繋がります。まちがいなく生産性はよくなったと感じます。そして、早帰りをするようになっていきましたので、あっという間に終わるのではない一日が過ぎていくことも実感できるのです。三文とは現在の貨幣価値では100円といわれていますが、それどころではない利益が得られます。仮に100円だとしても、早起きを年間300日実施したら3万円も得するのです。凡事徹底していくことで塵も積もれば山となるのです。
徳ということ
もっとも諺は得ではなく徳としています。徳とは社会通念上よいとされる、人間の持つ気質や能力と辞書では説明がされています。なるほど早起きは人間力をよくする働きがあるのかもしれません。早起きして余裕があると、せっかちにならずに相手と対話をしようという効果もありそうです。すると傾聴という良い対人関係を形成してくために大切な行動に繋がります。聴くということは、ただ耳に入れる聞くではなく、相手のことを14回心で受け止めるという態度です。それによって相手の理解が進み慮ることができるようになっていきます。慮れるとこうしてあげようか、ああしてあげたほうがよいかと思考性がよくなっていきます。そして、実際にそうした行動をしていくと相手は親しみを感じて関係性はさらに良くなっていきそうです。つまり、聴くということを日々行動しているから徳のある人になるということなのです。
話が広がりましたが、今日という一日をどう行動するか、これに尽きるということを申上げたいのです。その一日の積み重ねで素晴らしい10年後の未来がやってくるのです。間違いありません。
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