坂本光司先生のメッセージ|株式会社シェアードバリュー・コーポレーション

坂本光司先生のメッセージ

「日本でいちばん大切にしたい会社」著者
坂本光司先生のメッセージ

小林秀司氏は、東京の神田で「株式会社シェアードバリュー・コーポレーション」という社名の社会保険労務士業を中核とする経営コンサルタント会社の社長さんで、中小企業経営者などから高い評価を受けている方です。

そして、もうひとつの顔は、法政大学が知識基盤社会の中核的な人財を養成するため新たに開設した「法政大学大学院政策創造研究科」の私の研究室に所属し、中小企業経営、とりわけ「理念経営」について、私や他の研究生たちとともに深く研究している極めて熱心な社会人修士です。

社会保険労務士の事務所は、一般的には中小企業などの人事労務に関する相談指導や労働トラブルの解決といった業務が中心というのが圧倒的多数であると思います。

また当の社会保険労務士も、そのことにこそ存在価値を見出し、日常業務にあたっている方々が決して少なくありません。

しかしながら、小林秀司氏が考え、かつ実践されているミッション・存在価値は、これらとはかなり異なります。小林秀司氏がくり返し言っているように、「社会保険労務士としての自身の最大の使命と責任は、労働トラブルなどの相談や解決を図ることではなく、そういうことが決して起こらない『いい会社』づくりのお手伝いをすること」と定義し、「いい会社」づくりの基本的前提である「理念経営」の普及と実践に日夜努力されているのです。

■ 書籍「元気な社員がいる会社のつくり方」
(アチーブメント出版)より

私もこうした仕事に取り組む姿勢は正しいと思います。と言うのは、現象問題の解決のためには、その現象問題を引き起こしている「本質問題」の除去が必要不可欠だからです。

戦略や戦術を語り、重視する関係者はことのほか多いのですが、実は問題の多くは、戦略や戦術などではなく、その組織の目的や理念そのものである場合が大半なのです。

小林秀司氏は、かねてよりそこに着目し、理念経営の普及とその実践のお手伝いをしてきたのです。

正直なところ、この面での理論と実務に精通した数少ないプロフェッショナルと言えます。