第811号 最近の労働調査結果から読み解く人本経営|2019|新SVC通信|株式会社シェアードバリュー・コーポレーション

新SVC通信

2019/12/02

第811号 最近の労働調査結果から読み解く人本経営

「人を大切にする会社」に関するトータル情報誌
新SVC通信 第811号



最近の労働調査結果から読み解く人本経営


最近の労働調査から、今の時代を読み解き、自社の人本経営前進へ役立ていきましょう。

正社員が不足している企業は50.1%となり、5割超の高水準が続く/2019.11.20/帝国データバンク
人手不足に対する企業の動向調査によると、1年前に比べ製造業の人手不足割合は大きく減少した一方、非製造業はほぼ横ばいとなった。
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p191105.html

人手不足状態が続いているという記事。これからも生産年齢人口の減少は確定しているので、この傾向はずっと続きます。現時点で出来ていなくとも、「当社は幸せ軸での経営を展開している」「人を大切にする経営を目指す」「CHO チーフ・ハピネス・オフィサーを選任して社員の幸福度増進中」といった文言を求人広告に載せていくだけで、応募数が格段に増加することを人本経営指導先で確認しています。このご時世、それが実現できなければジリ貧決定です。本気で人本経営を実現していきましょう。

66歳以上働ける制度のある企業割合、30.8%/2019.11.22/厚労省調査
厚生労働省は、2019年の「高年齢者の雇用状況」集計結果(2019年6月1日現在)を公表した。65歳定年企業は2万7,713社(対前年差2,496社増)、割合は17.2%(対前年比1.1ポイント増)。66歳以上が働ける制度のある企業は4万9,638社、30.8%(同6,379社増、3.2ポイント増)。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000182200_00003.html

人手不足で悩んでいるはずなのに、高齢者雇用に積極的でない企業が多すぎではないでしょうか。新卒採用で十分な結果が出せていないなら、発想を変える時です。長年、人本経営を指導してきた東京の会社では、他社を定年退職してくる人材を積極的に受け入れています。大企業のOBの採用は思いのほか簡単に実現出来ます。そして、体力、気力に申し分のないオーバー65の新人社員たちは、それまでに培った人脈やノウハウを駆使して会社に多大な貢献をしています。それまでの会社では管理主体で、自分を捨てて仕事をしなければならなかったところ、新天地では人本ですから、支援され、素の自分でやらされ感なく仕事が出来るために極めてモチベーション高く働いています。ここに目をつけられれば「現代は人財の宝庫である」と世界観が変わります。60歳で定年なんて、いつまで昭和の時代の経営を続けていきますか?

「心の病」多い世代、20代が初めて3割を超える/2019.11.22/民間調査
日本生産性本部は22日、第9回「メンタルヘルスの取り組み」に関する企業アンケート調査結果を発表した。「心の病」が多い年齢層は、「30代」(33.3%)、「10~20代」(30.6%)、40代(29.6%)など。今回、「10~20代」が初めて3割を超えた。
https://activity.jpc-net.jp/detail/mhr/activity001577.html

若年労働者層の3人に1人が心の病とは、悲しいことです。貴重な労働力がさらにそがれている現実。もったいない損失です。一人ひとりの幸福度を高めていく人本経営の実現・成功の重要性を改めて認識させられる記事です。本気で人本経営を実現しきっていきましょう。

1人平均賃金の改定額5,592円、前年を下回る/2019.11.26/厚労省調査
厚生労働省は26日、2019年「賃金引上げ等の実態に関する調査」結果を公表した。19年中に1人平均賃金の引き上げを実施・予定する企業は90.2%で、前年(89.7%)を上回った。改定額(予定を含む)は5,592円(前年5,675円)、改定率は2.0%で前年と同水準。調査は8月に実施、常用労働者100人以上を雇用する企業1,647社について集計。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/jittai/19/index.html

賃上げの世間相場とみていいでしょう。人本経営では、世間相場以上の賃金を支払っていることが、あり方の一つになりますので、賃金改定の際には、この額を確実に上回ることを実現していきましょう。倍くらいの引き上げをして、この調査結果を指し示せば、社員の皆さんも納得感が増すのではないでしょうか。そうしたことを丁寧にしていけば、会社はわれわれのことを考えてくれていると関係の質の上昇にもつながっていくはずです。


最近の労働調査結果の記事は、人本経営の必要性・重要性を感じさせるものばかりになってきていると改めて感じられます。悩んでもぶれずに、人を大切にする人本経営を愚直に前進させましょう。


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