第766号 永続のために変化しよう|2019|新SVC通信|株式会社シェアードバリュー・コーポレーション

新SVC通信

2019/01/07

第766号 永続のために変化しよう

「人を大切にする会社」に関するトータル情報誌
新SVC通信 第766号



永続のために変化しよう




あけましておめでとうございます。
本年も『新SVC通信』をご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

「荒波乗り越える「周年」企業 今年の最古は400歳の書店!…サバイバルの秘訣は?」
http://www.sankeibiz.jp/business/news/190102/bsg1901020900001-n1.htm

サンケイBizにいかにも新年らしい特集記事が掲載されていました。今年、周年を迎える企業についてのレポートです。興味深かった点を取り上げてみたいと存じます。

  400周年企業 ・・・・・ 2社
  300周年企業 ・・・・・ 2社
  200周年企業 ・・・・・ 25社
  100周年企業 ・・・・・ 2,160社
  50周年企業 ・・・・・   26,684社


レポートされている逆時系列でみると上記のような数値になります。記事では、年間に新たに設立されている会社は10万社超となっています。「目指せ100年企業」という掛け声は、人本経営を志している企業からよく聞かれることですが、100年生存率はわずかに2.16%しかないのです。50周年生存率は26.7%ですから、50年もった企業でも100年となるとおよそ10社に1社しか生存できないということになります。

そして200年もった企業でも、300年に生存できるのは10分の1に減っています。しかし300年から400年はわずかに2社ですが減じていません。このことを踏まえると、目指すべきは300年企業ということが言えるかもしれません。

会社を300年存続させようとしたら、発想がまるで変ってくると感じます。絶対に揺るがない企業精神を頑強に持つことが不可欠になるでしょう。実際、レポートでは周年企業の特徴として、一番に「企業理念が確立している」と挙げられています。人本経営の根幹となる理念経営の重要性を改めて認識させられます。理念、つまりは「思い」ということになります。稲盛和夫さんもこのことは「切れば血の代わりに「思い」が流れる。それほどまでひたむきに、強く一筋に思うこと。そのことが、物事を成就させる原動力となるのです。」と明言されています。

記事では、ほかに永続企業になるために重要なこととして「後継者育成」「持続可能性のための時代の先取り」「長期的視点に富む」「時代に対応した柔軟性」が挙げられています。

やはり、年輪経営が指摘されています。そして、変化をしていける会社という像が浮かびます。伊那食品工業の塚越寛会長もこのことは指摘されています。

「現状否定するところから発想していく。現状は長く続かない。現状の延長では必ずダメになる。世の中どんどん変化している。未来予測が今、いちばん大切。変わるということは儲けるためでなく、人類が幸せになるため。それに貢献していくために自分たちの仕事を見直していくこと。」

わが国は、超高齢化時代に遂に突入していきます。そうした中で、本年は「いかに自分の仕事で社会の幸せに貢献していくことができるのか」、今一度「思い」を強く持つときではないでしょうか。

そして、今はまだ世の中には存在していないけれども、それが実現したら確実に人々の笑顔を増やすことができると思う仕事をつくるために、変化していくことでしょう。

さらに、これまでの人本経営の実践ではあまり指摘していなかった点ですが、「後継者育成」に努めていくことも、確かに永続のためにはクリアしなければならない課題といえます。

実際、ベンチマークをさせていただいている「いい会社」でも、この問題に頭を悩ませている経営者は少なくないのではないかという感触を持っています。「どうすればいい後継者が育つのか」、これも命題といえそうです。

ということで本年の通信では、永続実現にむけて人本経営をさらに磨き上げるために役立つ情報を提供していくことを年頭の抱負といたします。





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