第700号 700号メモリアル~企業社会の近未来予測|2017|新SVC通信|株式会社シェアードバリュー・コーポレーション

新SVC通信

2017/09/04

第700号 700号メモリアル~企業社会の近未来予測

「人を大切にする会社」に関するトータル情報誌
新SVC通信 第700号



700号メモリアル~企業社会の近未来予測



当通信の700号目の発行となりました。継続してご愛読いただいている皆様からのご支援の賜物と心より感謝いたします。600号発行からおよそ2年かけて到達いたしました。正月とGW以外は毎週書き続けていますので、100号書くのに2年かかるという訳です。

人本経営の重要性について毎週伝え続けてきました。周りで人本経営に成功し、素晴らしい会社になってきたという事例が増え続けています。そして、先進していく人本経営にうならされることが多くなっています。今週はメモリアル号なので、これから企業社会で起きて来るだろうと予測されることを挙げることにチャレンジしたいと思います。

■これから企業社会で起きてくること

□従来の会社という概念の次元を超えた会社が登場する

人本経営が進化・深化していく会社では、その存在はもう従来の会社という概念で説明できない次元に到達していきます。その存在そのものがパワースポットになるような会社が現れてきます。すでに伊那食品工業はそのような存在になっていますが、まるで神社や仏閣のように人々に神々しさを感じさせるような会社が出現してくるでしょう。2010年からいい会社づくりに関らせていただいている大阪のヘッズは今年、この領域に達したと感じています。

□社会企業を実現する平成生まれの経営者が目立ち始めるようになる

平成生まれも早いもので30歳に到達し始めます。当然といえば当然かもしれませんが、彼ら彼女らの世代から起業家が輩出されてくることになります。しかし、これまでの経済合理性と効率を最優先させた経営者とはまるで違う色合いを感じさせてくれるはずです。すでに大阪のミライロの垣内俊哉社長はこのタイプで、「障害を価値に変える」という極めて社会性の高い事業で抜群の業績をたたき出しています。平成の起業家は、際立った社会性と営利性を融合させる会社を世に生み出してくれることでしょう。

□新卒採用に全く困らない会社と新卒採用が全くできない会社に二分される

これもすでに現象化しつつありますが、新卒が殺到する会社と見向きもされない会社の二極に顕著に分離していくことになるでしょう。これは採用のテクニックの問題ではありません。今どきの若者の多くは肌感覚で、幸せを念頭にし、幸せを創出しようとしている会社かどうかを察知します。表層で繕っていても、社風がにじみ出てくるので、社員の幸せを二の次にしている会社に若者は寄ってこなくなるでしょう。

□育児、介護など家庭の事情を優先して働くことが企業社会の常識となる

ますます生産年齢人口の減少が深刻に進み、人手不足状態社会が一段と各社の経営に影響を及ぼしてきます。もはや子育てを理由に会社から貴重な人材を失うことを止められない経営者は失格となります。当たり前に育児休業を取り、復職するようになり、それに伴って柔軟な働き方も一気に企業社会に浸透していくことでしょう。同様に家族の介護もまた同じような流れを辿っていくでしょう。こうして徐々に、家庭の事情を優先して働くことがわが国全体の企業文化になっていくとみています。

□管理型マネジメントから支援型マネジメントへの転換がいっそう進む

ピラミッド組織を軍隊的に統率する組織マネジメントは急速に瓦解し始めています。それでは多様化する社会ニーズに応える付加価値を提供できなくなってきているからにほかなりません。大量生産・大量消費がこれからも持続できる一部の生活必需品のような商品開発を実現できる会社はともかく、多くの企業では現場で活動する社員の自律・自発性が顧客満足に直結する成功のカギとなります。このため、現場の支援、サポートをすることがリーダーの重要なミッションとなります。従来の常識や発想を捨てないと実現しにくい経営課題となりますから、これにいち早く成功できると、持続可能性が格段と高くなっていくことでしょう。

このほか、「大企業・有名企業でその会社が本当に人を大切にする会社かどうかが明白になってくる」「精神障がい者の雇用が一段と増進する」といった項目も想定されます。およそ2年後に発行となる800号での検証を楽しみにして、700号のレポートを終了することにいたします。


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