新日本電気サービス|企業名|人本経営企業のベンチマーク|株式会社シェアードバリュー・コーポレーション

人本経営企業のベンチマーク

新日本電気サービス

株式会社新日本電気サービス編

今、指導者になれるのは理念経営に成功した経営者だけである

止まらない原油価格の高騰、悪化の一途をたどる食糧事情、株価の連続下落日数は54年ぶりという記録になっています。明らかにわれわれの生活に影響が生じ始めています。投機的な要因があると評論家は言いますが、エネルギーや食糧という人類にとっての根源的な問題から端を発しているだけに、もう、今までのやり方ではもたないのではないかという感が日に日に強くなってきています。

もちろん、これまで繁栄してきた人類がこのまま終末を迎えるとは思いません。むしろ、劇的に変わる機会を迎えつつあるのだと感じます。こうした状況だからこそ、本来あるべき姿に戻ろうと理念経営を実践している企業や組織が煌き輝きだしているのだと考えられます。幸いなことに当通信では、世の中のそうした動きに対して決して遅くない段階で気づくことができたと思っています。

そして、中小企業の経営者の方やマネジメントに影響のある方々とつながりがあり、今、感じていることをお伝えすることが仕事そのものとして出来るという立場にあります。細々と続けてきた当通信ですが、これから、ますます皆様のお役に立つことができるのではないかということを喜びとともに確信しています。

皆さん、怖れずに変わりましょう。変わらなければなりません。今までと同じやり方をしてはいずれ淘汰されてしまいます。そういう時代に入ったのです。先進国の企業にとっては、自分さえよければいいというエゴイスティックな経営はこれから自殺行為にふさわしいことになるでしょう。

特に、エネルギーや食糧を世界に依存しているわが国日本では、よりその傾向が顕著になってくるに違いありません。原因と結果の法則すなわち因果応報が、これからの時代には一段と鮮明になってくるのです。関わるものを幸せにするいい因果をたくさん放出していきましょう。それを実践できるのが理念経営です。

言うまでもありませんが、早く変われたらそれだけ有利になる先行者利益が得られます。今でしたら、社員満足を重視した経営人事に転換するといったら、間違いなく社員に感動を与えることができます。しかし、それを実践する企業が多くなってきた段階で宣言しても感動は薄れてしまいます。

当通信では、これまでとは明らかに違う概念で経営人事を実践し、結果を出している企業を紹介しています。また、私たちが実践してこれはいけるといったノウハウも積極的に公開していくことにいたしました。ぜひ、成功企業や私たちのノウハウからたくさん気づきを得ていただきたいのです。何しろ、今、直面しているのは、未知の新しいテーマの経営課題です。これを的確に指導できる存在はいないのです。

もし、今、したり顔で理念経営を指導するというコンサルタントがいたら、それは相当に怪しいと思ってください。指導できる存在があるとすれば、自社で成功した経営者しかありえません。しかし、それもその会社だから成功したのです。自分たちの確かな未来は、自分たちで苦労しながら模索して作りあげていくしかありません。ですから、気づきの数が多ければ多いほど理想の姿に近づいていくのです。今、私たちは、その気づきをプロデュースし21世紀型経営人事の実践のための水先案内人になることがミッションとして、これを書いています。

株式会社新日本電気サービス 編

さて、それでは、本号でも21世紀型企業に変貌した成功会社を紹介してきましょう。その会社は、「日本の労働文化そのものを変革する」というポリシーを掲げ「世界一のオモシロ会社」になることを目指しているという大阪に本社を構える株式会社新日本電気サービスです。

社長の都築博志氏は、フリーターを経て24才の時に父親が一人で経営する電気店に入社し、ゼロから始めたオール電化事業を、たった3年で従業員数500名(アルバイト含む)、全国14拠点、年商28億円規模へと成長させています。

エコビジネスというと今や花形産業のように感じますが、当初は、もっぱら飛び込み営業で省エネのレンタル機器をセールスする典型的な訪問販売の会社だったのです。1日200軒も飛び込みをしても契約がとれるどうかの過酷な仕事で人の定着率は全くよくなかったそうです。

そうしたなかで、売上を上げようとすればするほど、売上が上がらないばかりか、社員の疲労や不満感が増加しているということに愕然として、「人の重要性」に気づき、社員満足の経営人事改革を断行していきます。

営業の分業化(電話アポインターと訪問営業員に仕事を分ける。これにより、訪問数が1日200軒から3軒に負荷が激減)、休日の増加、オフィス環境の改良、社員旅行の実施など社員が働きやすい方法を次々に取り入れていったそうです。

これらはコストがかかり、利益を圧迫することばかりでしたが、効果的な投資となって何倍にも返ってきたと言います。売上が激増し、優秀な人材が定着し、会社は成長軌道に見事に乗っていったというのです。

こうした成功体験をして、これ以上ないというほど、社員満足を高めていこうと決めているそうです。気づきに役立ちそうな都筑社長の語録をまとめてみます。

・あえて売上げを優先せず、社員が気持ちよく働ける会社にすることを優先する。
・社員がいつも自発的に働き、かつ仕事を楽しみ、会社で働くことに誇りを持ってくれていれば、放っておいても売上げは上がる。
・もっとも社員満足を高めるのは仕事のストレスをできるかぎり排除してあげること。
・社内に明るい笑いが生まれ、雰囲気がより楽しいものになれば、それは立派な業務改善。
・価値観が合わない人の存在はそれこそ企業の内部分裂の原因となる。中小企業の社長が最も採用してはいけない人材とは「価値観が合わないが仕事ができる人材」
・本当にいい人材に来て欲しいと思ったら、「雇ってやる」というスタンスでは絶対にいけない。
・その人にとって一番いい形で働くことが、会社にとっても一番いい結果を呼ぶ。
・女性は男性が考えている以上に、仕事場での人間関係で清潔感を重視する。だからこそ「男性社員の質」が重要。


新SVC通信 第240号(2008.06.02)より

 
 

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■株式会社新日本電気サービス(都築博志代表取締役)
昭和47年4月創業。松下電器の電気店としてスタートし、省エネ製品レンタル事業を展開。 その後、オール電化事業を中心とし、リフォーム事業なども展開。 1年で5拠点の新規出店を達成し、年商を7倍に伸ばすなどの急成長を遂げている注目のベンチャー企業。 営業メンバーの半数以上を女性が占めるなど、女性が働きやすい企業としても有名。 大手人事コンサル会社による企業風土評価では、最高クラスの評価を得る。資本金1000万円 年商28億円 (2006年7月期実績) 従業員数約500名。
平成22年8月に社名を株式会社グリーンイノベーションズホールディングスに変更。都築氏は現在同社代表取締役社長。

※オフィシャルサイト
http://www.green-i-holdings.co.jp/

※参考文献
『24才・時給750円の私がベンチャー経営で劇的成長できた理由』 都築博志 著

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